NPOサイエンスステーション
   −出前します、最先端の科学の授業−

■ サイエンスステーションblogが始まりました。
■ メンバーのみんなが二日にいっぺん交代で日記つけてます。
■ 科学に携わる大学生・大学院生たちの日常をのぞいてみてください。

Dec 26, 2008

もう今年もあと少し

 こんにちは。maruyamaです。今日は東京は一段と寒くなって、マフラーをいつもよりしっかりと巻いて自転車にのって通学しました。yonedaさんの日記にあるように、仙台はとっても寒そうで(「とっても」なんて言葉じゃ足りないくらいかもしれませんが)、寒さに弱い私は仙台じゃ暮らしていけないかなあ。。なんて、暖房の効いた部屋で考えたりします。
 さて、私のいる国立天文台は、一応今日が仕事納めです(天文台だけではなくて、世間一般には今日が仕事納めですかね)。納会や忘年会があちこちで開かれますが、もちろんmaruyamaも参加してきます。でも、仕事納めとはいっても、明日も明後日も研究はやらなきゃいけません。まあ、普段からきちんと仕事をこなして、年末年始は一休みする、という状況にしたかったのが本音なのですが、なかなかそうもいきませんでした…。なので、自業自得です(^^; 同期の友達も年末年始は帰省するので、天文台はいつもより人が少なくなって少し寂しいかもしれませんが、やる事がたくさんたまっているので、飲み会も楽しみつつ、頑張って研究したいと思います!

 みなさん、良いお年をお過ごしください(^^

Posted at 10:34 by maruyama | WriteBacks () | Edit

Dec 25, 2008

雪・氷

私の暮らしいてる仙台、東北地方ではかなり暖かい都市とされています。しかし、関東や関西になれている私にとっては、暖かいとは言えない気候です。
ちょっと研究やら勉強に集中していて夜遅くなると、路面が凍っていたり、雪が積もっていたり…。先日も気づいたらあたり一面が凍っていました。
大学が山の中にあり、車で通学しているので、機を逃すと家に帰れないことになります。大学で一夜を過ごすのは、何となく悲しいものです。やはり、家のベッドで寝たいですから。
冬になると、タイヤをスタッドレスタイヤに交換するのが、我々仙台の人間の常識です。もちろん、普通のタイヤより安全性が格段に高いのですが、やはり滑るときは滑ります。ひどい気象条件時は、事故車も多発します。
大雪が珍しい東京では、年1度くらいでしょうか、交通機関が麻痺しているなんて、ニュースで聞きます。我々みちのくの人間でも事故を毎年目にしますから、どうぞ、雪の少ない地域の皆さんも気をつけて冬をお過ごしください。
では、よいお年を!
Posted at 15:29 by yoneda | WriteBacks () | Edit

Dec 20, 2008

宇宙からの贈り物

 先週末にふたご座流星群を見に行きました。毎回天体観測をしようとすると曇る傾向があったのですが、今回も当日の昼は嵐のような天候でした。しかし、奇跡的に天気は夕方までに回復し、最近西の空を賑わせている金星と木星も見られました。満月に近い月があることから、あまり多くの流星は見られないだろうという予報がだされていたのですが、光害のない場所では月明かりの影響をまるで感じさせないぐらいたくさんの流星を見ることができました。また、ちょうど月がふたご座にあったので月からたくさんの流星が見られる感じで今までに無い体験でした。

 ただ、当日は霜が降りるぐらい寒くて流星を見ては暖をとるということを繰り返していました(笑)。
Posted at 17:38 by hashihata | WriteBacks () | Edit

Dec 03, 2008

工学部の実験3

photo1
こんにちはkanazawaです。
おまちかね!?航空系の実験のはじまりです。
今回は遷音速風洞実験というものを紹介します。ご存知、音速は340m/sくらいでマッハ1といいますが、それを超えるといわゆる超音速ですね。遷音速とは、その音速の前後する速度をいいます。
写真はマッハ1.5(音速の1.5倍)の速度の風を長方形の物体に当てたときの写真です。前に白い弧を描いたものが衝撃波です。急激に速度や圧力などが変わるために発生してしまいます。これを避けるためにジェット旅客機は胴体に対してV字型の翼をつけたり工夫しているのです。
風を当てる物の形などにより衝撃波も変化します。その様子を観察しました。
*今回は真空近くになった大きいタンクの栓を一気に開くことで風を起こしました。
*ちなみにその上にある左斜め下向きの黒い線は衝撃波が壁から跳ね返ったもの。真ん中にある衝撃波の後ろの黒い逆Cの形は膨張波というものです。
Posted at 02:12 by kanazawa | WriteBacks () | Edit

Dec 01, 2008

アジア冬の学校

 今日は国立天文台で、すばるアジア冬の学校が開催されました。これは、すばる望遠鏡を用いた研究を希望する若手に、データ解析を中心としてすばる望遠鏡に関する講習を行うものです。解析講習は、Suprime-Cam, MOIRCS, FOCASなどの装置ごとに行われます。また、アーカイブ利用などレクチャーも充実しており、1週間かけてじっくり勉強します。いままでもすばる冬の学校や春の学校というものは開催されていましたが、参加者は日本国内に限ったものでした。今回はアジアの学生やポスドクも参加できるようになり、参加者の半分以上が国外の方々でした。私はレクチャーとレセプションのお手伝いとして、参加してきました。
 まず今日は、すばる望遠鏡自体のお話や装置、プロポーザルについてのレクチャーがありました。最初はあまり打ち解けていない様子でしたが、夜のレセプションは大変盛り上がって、皆さんとても楽しそうに会話をしていました。英会話が苦手な私も、同年代が多かった事や、参加者の方々がとてもフレンドリーだったおかげで、とても楽しく話したり、コミニュケーションをとれて、とても充実した一日になりました。あたらしい友達もできて、お手伝いだったけど、参加して良かったなあ、と心から思いました(^^
Posted at 23:25 by maruyama | WriteBacks () | Edit

Nov 29, 2008

出前授業

サイエンスステーションの主な活動の一つである出前授業、 私も何回か講師を担当してきました。
今年は以来元から、太陽風やオーロラに関連した授業の要望がありました。 たぶん、私はサイエンスステーションで唯一、惑星のオーロラ・磁気圏を専門にしている人間なので、今回の授業を担当することになりました。
実は、専門の授業をするのは初めてで、今までは基礎物理の授業をしてきました。
初めてのことなので、授業内容・資料、全て一から作りました。久々に、新しい授業の準備をすると、これが意外と大変なんです。ただ、知識を提供するのではなく、興味を持っていただく、これが最も大事なこと。どうすれば面白くなるのか、悩ましい日々です。
Posted at 23:02 by yoneda | WriteBacks () | Edit

Nov 25, 2008

大学の学園祭

昨日まで大学で学園祭がありました。私が所属する天文系のサークルで私自身は今年は特に大きな企画に参加しなかったのですが、後輩たちが趣向を凝らした企画を運営して多くの来場者に楽しんでもらっていました。

大学の学園祭では進学説明会が行われていることがあります。私の大学でもたくさんの高校生とその保護者が職員の説明を受けていました。学園祭やオープンキャンパスのときに行われる進学説明会は大学の職員や現役大学生から話を聞くことができるチャンスなので、自分の興味のある大学の学園祭やオープンキャンパスの日程を調べておいて行ってみるとよいと思います。

utsumiさんも言うように最近気温が下がってきました。冬は星空がきれいだし都心からも富士山や筑波山が見えるので、その雄大な景色は心を和やかにしてくれますね。暖かい料理とともに楽しみが多いですね
Posted at 16:20 by hashihata | WriteBacks () | Edit

Nov 20, 2008

急に冷え込んできました

急に冷え込んできましたね.今年の冬は暖かいのかと思って期待していたのですが,そんなに甘くないようです.
この時期の空は透明度もよく晴れるときれいな青空を見ることができます.
その反面,大気中の水蒸気が少なくなるので輻射輸送で大気圏外に熱が逃げて行ってしまうため晴れると寒くなります.いわゆる放射冷却という現象です.

分子雲ガス塊をつぶして星を形成するためには自己重力だけでは足りません.これはある程度つぶれると内部圧力があがりそれ以上つぶれられなくなるためです.ここで放射冷却を引き起こす輻射過程が重要な役割を担うようになります.つぶれることで内部エネルギーが上昇したわけですが,その上昇分を輻射によって抜くのです.そうするとあがった圧力は下がるのでまたつぶれることができます.星形成過程は単純にはこのように考えられているそうです.

熱の輸送過程とかいろいろ勉強しましたが,輻射過程みたいなあまりピンと実感しないような現象も,実はこんなにも身近なところで感じられるのでちょっぴり勉強していて得したなという気分になります.

いずれにせよ,寒くて仕方がないので早く春が来てほしいのですが笑
Posted at 09:22 by utsumi | WriteBacks () | Edit

Nov 12, 2008

工学部の実験2

おひさしぶりです。kanazawaです。
またまた工学部の実験についてちょこっと書いてみたいと思います。

しかも、これは今、レポートを書いている実験です(笑)締め切りは明日。。。
僕は今、3年生ですのでこれが最後の学生実験となります。なので専門的な実験が中心なのです。航空宇宙を専攻しておりますので飛行機の羽の形や構造、ターボジェットエンジンやロケットエンジンなどの基本などなど、と~っても面白そうなものばかりです。

この写真はそれらのエンジンの炎の基本を勉強するための実験でした。筒の中にぐるぐると空気を吹き込んで更に真ん中にガスを吹き込みます。すると・・・ゴーーー!!という音と共に燃焼するのです。その空気やガスの量などを変えると燃え方が変わるので調べたりしました。

僕の所属している研究室はいわゆる計算系といわれコンピュータ計算を利用して空気や炎を考えていく所なのでこれからは実験と無縁になります。残りわずかな実験も楽しんでいきたいなぁと思います。 200811061507000
Posted at 23:32 by kanazawa | WriteBacks () | Edit

Nov 11, 2008

バタバタ->ちょっとまったり?

 こんにちは。maruyamaです。最近はだんだんと寒くなってきましたね。
 8月の終わり頃から10月まで、観測でハワイに行ったり、研究会の出張、すばる望遠鏡のプロポーザルを書いたりと、なかなか忙しい日々が続いていました。そうそう、10月といえば、utsumiさんも書いていましたが、国立天文台三鷹地区の特別公開がありました。maruyamaが担当の企画(すばる望遠鏡で撮った画像をつかったカードゲーム)があったので、結構忙しかったですが、その分充実したものになったと思います。自分が作ったカードで遊んで盛り上がってくれる方が、予想よりたくさんいらしたのが嬉しかったです。

 最近はというと、授業・ゼミ・解析・指導教官との打ち合わせ、という日々を送っています(こうやって文字にすると、やってることは前期とあんまり変わりませんね笑)。後期は前期より授業も少ないぶん、割と楽かなー、なんて夏休みの頃は思っていたのですが、意外とそうでもなさそうです。最近は一段落ついたものがあったりして、少し気が緩んでいるような気がするので、また気を引き締めて頑張らなくちゃです。

Posted at 10:34 by maruyama | WriteBacks () | Edit

Nov 06, 2008

ハワイのおいしいもの

私は観測や観測所の整備のために、ハワイ・マウイ島に滞在することがしばしばあります。
基本的に滞在中は自炊をしていますが、毎日時間も確保できなかったり、面倒だったりで、 出来合いのものをスーパーで買ってくることも多いです。しかし、おいしいものがなかなかないです。例えば、サンドイッチ、、、非常に大きくて食べごたえは抜群。しかし、鶏と牛、豚のハムが5枚ずつくらい重ねられていて、野菜はレタス一枚が入っているだけ。あまりにもヘビーで、気分が悪くなることも。
最近、スーパーで買う出来合いのものは、寿司ばかりでした。日系人が多いおかげか、寿司だけはかなりまともな味です。もちろん、毎日食べると飽きます。。。
というわけで、何かおいしいものがないかと悩んでいたのですが、この blog にしばしば登場する うつみ氏も、ハワイにはよく行っているようで、「poki」というものが美味しいと教えてくれました。スーパーの魚コーナーにいくと、確かにありました。魚介類をネギや海草などと混ぜて、醤油ベースのソースに漬け込んだものです。マグロのものが一番有名らしいのですが、お店にあったのは「いいだこ」と「ほたて」のpokiでした。いいだこのpokiを購入、宿で食べてみたのですが、確かになかなか美味しい!これも日系人が考えた料理のようで、日本の味でした。
今までハワイで美味しいと思った寿司とpoki, どれも日系人のおかげです。 遠くの南の島に、日本人のアイデンティティが今なお存在するようです。
Posted at 18:08 by yoneda | WriteBacks () | Edit

Nov 01, 2008

将来の進路

hashihataです。現在学部3年の僕ですが、先日大学で行われた会社説明会に初めて出席してきました。まだ、進路について明確にしていないこともあるのですが、会場に入ったときの参加者の真剣な眼差しに驚いてしまいました。まるで、大学受験のような雰囲気を思い出しました。残り少ないと思われる大学生活を大事にして進路を決めないといけないと感じました。

今日は西の空に月と金星、ちょっと離れた場所に木星がいました。これから、冬の星座とあわせて夜空がにぎやかになっていきますね。と同時に寒さとの戦いも来ますが。
Posted at 20:18 by hashihata | WriteBacks () | Edit

Oct 28, 2008

国立天文台特別公開

みなさま,大変ご無沙汰しておりました.utsumi です.
現在論文作成に向けて多忙な日々を送っています.

そんな中,先週末10/25に国立天文台特別公開が開かれました.常時公開コースに加え,各部署が積極的にPRする年に一度の文化祭のような会です.
私は所属の大学院と所属のプロジェクトの展示に参加しました.大学院の方では天文台を巡るツアーを実施し,なんと台長室で記念撮影をするという「超」特別な企画を行いました.普段は入れるはずのないところに入れたお客さんたちはとても満足そうでした.1時間という割と長い時間設定にも関わらず,アンケートの集計結果を見ると時間的にはちょうどよというコメントが多かったのに驚きでした.情報が氾濫しているので整理して伝えることの大切さを反映した結果なのでしょう.

所属プロジェクトの方ではCGを駆使してまだ設計段階で存在しない装置をコンピュータ上で実感してもらえるような企画をしました.普段見慣れない技術をきっかけに少々難しい解説へとのめり込んでいってもらうことができました.様々なライブラリが自由に使えるようになっている現在,そうした技術を駆使することが一般の方のみならず自分自身や仲間同士の理解にもつながるので便利な世の中だなぁと感じました.
Posted at 11:39 by utsumi | WriteBacks () | Edit

Aug 12, 2008

科学のオリンピック

夏バテ気味の今日この頃ですが、現在北京オリンピックで日本人が活躍しているのは嬉しい事ですね。私も多くの力を選手から頂いております。ところで皆さんはオリンピックはスポーツだけでなく科学の世界にもあることはご存知でしょうか?

国際科学技術コンテストというサイトをご覧になれば、いろいろとわかるのですが、数学オリンピックや物理オリンピック、化学、生物等多くの分野があるようです。残念ながら私は年齢制限(アンダー20)ですでに参加できませんが、若い皆さんの力によって世界を制して欲しいです。現在は数学オリンピックの募集をしているようですので、自分の実力を魅せる場所でも高校生活の思い出としてでも参加してみてはいかがでしょうか?
Posted at 21:55 by hashihata | WriteBacks () | Edit

Jul 21, 2008

出前授業アシスタント

こんにちは。暑い日が続く中、皆様はどのようにお過ごしでしょうか?私は冷房の設定を28~30℃にして試験勉強をしています。でも、実際はそれ以上に冷えているようなので、なにかちょっとしたトラブルを抱えているかもしれません。もし、そうだとしても完全に壊れないといいのですが。

さて、先日厚木高校に出前授業のアシスタントで行きました。その様子は近々SSホームページにアップされるので、そちらをご覧ください。僕が担当した授業では霧箱実験を行いました。霧箱実験とは簡単な方法で放射線を見ることが出来るものです。容器を冷却するためにドライアイスを粉末状にするのですが、完全に粉末状にするのは結構難しいと感じました。アルバイトでドライアイスを扱う仕事をやったことがあったのですが、粉末状は初めてでした。実験の方はしばらくして放射線の様子が見られて成功しました。

今回の出前授業では他にも5講座が行われました。どれも面白い授業であったと思います。僕が高校生活のときにSSのような出前授業があればよかったのにと思いました。

Posted at 23:15 by hashihata | WriteBacks () | Edit

Jul 02, 2008

マウイ島にて

ハワイで天体観測というと、ハワイ島のマウナケアを想像される方が多いと思いますが、私は観測のためにマウイ島に来ています。マウイ島は高級リゾート地も点在していて、観光客ばかりで、買い物などをしていても、「レジャーかい?」などと訪ねられることが多いです。大学院に来てから、海外には5回渡航していますが、レジャー目的であったことは一回もありません。そう言う意味で、マウイ島にいる日本人の中で、我々は特異な存在なのかもしれません。
私が滞在している宿のとなりの宿に、日本人観光客が入っています。彼女は、我々が毎晩山を登って、夜な夜な天体観測をしていると知って、「一緒に行きたい。星を見たい」と希望したのです。しかし、ハワイに来てる日本人は、服が軽装です。山頂で夜を過ごすことが可能かとても心配で、「もちろん、歓迎しますが、山頂は寒いですよ。標高3000mですから」と伝えて熟考して頂いた結果、同行を断念されました。サイエンスの現場を見て頂くというのは大変うれしいことですが、環境の過酷さを考えると、断念していただき、ホットしてしまったのが正直なところです。
ところが、夕方山を登ると、穏やかな天気、風も弱く外は肌寒い程度ではありませんか。現在、こちらは夜中の3時で、月もなく、暗い星もよく見えるため、満点の星空です。これなら、十分楽しんでいただけたのでは・・・、かえって脅して諦めさせたような感じがして、罪悪感にさいなまれながら観測を続けています(笑)。
Posted at 22:31 by yoneda | WriteBacks () | Edit

Jun 29, 2008

物理学実験 ~その①~

 こんにちは。梅雨の長雨をどうすごしているでしょうか?わたくしhashihataは大量のレポートに追われるなど毎日が戦いの日になっています(笑)。

 さて、今回も実験についてお話しまょう。前回は生物学実験についてお話しましたが、今回は物理学実験についてお話します。物理といったら難しいというイメージがあるかもしれませんが、少し前に皆さんもご存知であろう超伝導を用いた簡単な実験を行ったのでそれについてお話します。

 超伝導状態とは超伝導物質が超低温に冷やされて臨界温度に達した時に、電気抵抗がゼロになったり、物質内部から磁力線が排除されたりする現象のことです。これらの現象を確かめて考える実験を行いました。使用した超伝導物質はイットリウム系超伝導体を使いました。実はイットリウム系超伝導体は冷やすために液体窒素を使用するのですが、イットリウム系超伝導体が発見される前の超伝導体は液体窒素(-196℃)よりも温度が低い液体ヘリウム(-269℃)を使う必要があり、それを用意することが大変でした。液体窒素を使用して超伝導状態を作り出せる超伝導体は高温超伝導物質といわれます。

 実験では液体窒素でイットリウム系超伝導体を冷やすと同時にイットリウム系超伝導体に流れる電流・電圧から抵抗を求めました。結果は-175℃ぐらいで臨界温度に達し抵抗が一気に無くなっていきました。文献を見るとその温度が臨界温度であることがわかりました。
 次にマイスナー効果を見る実験を行いました。マイスナー効果はご存知だと思いますが、超伝導体が磁石の上に浮く現象です。実際に超伝導体を液体窒素で冷やして磁石の上にゆっくりのせてみると見事に浮きました。面白かったので何回も試してみました。

 超伝導は一体どういうところに役立つのでしょう。その一例に送電線に用いる方法があります。電気は発電所から各家庭までたどり着く間に送電線自身の抵抗で電力が少しロスしてしまいます。超伝導は抵抗がゼロなのでロスなしで電気を送ることができます。そのため砂漠に太陽光発電所を設置して送電線に超伝導状態の超伝導体を用いれば世界各地に電力の損失がなく送電できることになります。他にもリニアモーターカーも超伝導現象を利用しています。超伝導体が一般的に使われるためには臨界温度が高くしなければなりません。もし、室温で超伝導状態になる物質が見つかったら我々の生活は大きく変わることでしょう。
Posted at 22:25 by hashihata | WriteBacks () | Edit

Jun 11, 2008

工学部の実験

工学部の実験
おひさしぶりです。kanazawaです。
前回、hashihataさんが実験について書いてくださったので、その流れで工学部の実験についてちょこっと書いてみたいと思います。

僕の大学では、1年生の時に幅広く理科の科目全て(生物や物理など)について一通りの実験を行います。これは薬学部や看護学科なども含めて数学科以外の理系学部で同じ実験を行います。(数学科以外というのもおもしろいですね。)

その後、僕の学科では電気回路に関する実験や風洞を使ったり、材料特性を測ったりなどなど各工学分野についての実験が行われます。
なので、最近は試験管や白衣(←実験のイメージの代表例?)とは程遠い実験なのです。白衣は1年生の時にしか着てません。もちろん、工学部の化学科などは普段着に白衣が入るくらい着るようなのですが。
同じ工学部でもこのように違いますから、毎日毎日大学では本当に膨大な種類の実験が行われているのでしょうね。

やはり、学生実験の悩みのタネはレポート提出でしょう。毎週毎週レポートを書き上げるだけでも大変ですが、そのレポートが再提出になるともっと大変!です。学年があがるにつれて、どんどんレポートの期待される完成度があがるので再提出が増える傾向にあります。
と、今日も夜な夜な実験のデータを整理していくうちに夜が更けていきます。。。 
Posted at 02:18 by kanazawa | WriteBacks () | Edit

May 16, 2008

生物学実験

 皆さん。こんにちは。GWを過ぎてそろそろ新生活にも慣れてきたところでしょうか?

 私は教職科目をとっているのですが、中学の免許を取るためには物理・化学・生物・地学の実験科目の履修をしないといけません。昨日は生物学実験という授業でカエルの解剖をしてきました。どこにどのような機能をもった器官があるかを確かめて、器官の摘出をしてスケッチをしました。

 私もそうですが、多くの人は理科の授業で解剖の授業を受けたことはないと思います。そのため、若干抵抗もありましたが、無事に実験を終えることが出来ました。もし、生物の実験の解剖をやりたくなったら理系の教育科目がある大学に進みましょう。

 ちなみに本日は物理学実験があってサーミスタの特性を調べてきます。
Posted at 12:00 by hashihata | WriteBacks () | Edit

May 11, 2008

工学部生の実習の一端 part2

こんにちはkanazawaです。

私も新学期にもそろそろ慣れてきました。今年度から航空宇宙コースというコースに配属され、専門科目も今まで以上に範囲が絞られて奥深くなってきています。いくつかある実習の授業の様子をこれからお伝えできればと思います。

今回は工作実習という授業についてです。将来、いやすぐに研究室でものづくりを始める3年生に一通り工作の基礎を教えるという実習があります。ボール番という穴を開ける機械やフライス盤、溶接といったことを実際に毎週毎週体験するのです。
単純に穴を開けるだけでなく、0,05ミリ単位でキッチリと製品を作成する技術について学びます。しかし、初めて使う機械ばかりでなかなか上手にできないことも・・・
しかし、いすに座っているばかりの授業でなく実際に手を動かす授業であるためみんなとても楽しく受けています。
「早く実習にならないかな。」
という声をよく耳にします。
Posted at 23:10 by kanazawa | WriteBacks () | Edit

Apr 24, 2008

履修登録

 皆さんこんにちは。新年度が始まり、僕の大学にも多くのフレッシュマンが入学してきました。皆さんはいかがお過ごしでしょうか?

 大学には高校と違って時間割がありません。自分で受けたい授業を選択して申告する必要があります。これを履修登録というのですが、1つ間違えば進級できなかったり、卒業できなかったりすることもあるので履修の手引きをしっかり読んで履修の登録をした確認までしなければなりません。必修科目や進級する条件、4年間で卒業できるかなど考えて授業の自分で選ぶので、履修登録は大学生活の新年度の一大イベントといえるでしょう。
Posted at 00:52 by hashihata | WriteBacks () | Edit

Apr 10, 2008

ハワイ

 こんにちは。maruyamaです。今、観測のため、ハワイに来ています。去年、すばる望遠鏡の観測実習でハワイに来て以来、ハワイには来ていなかったのでとても懐かしい感じがしました。実習ではなく、ちゃんとした観測で来るのは初めてです。
去年来た時はあまり晴れた記憶が無く、曇りか雨でちょっと残念だったのを覚えています(観測のときの山頂は晴れていました)。今回、ハワイに着いた日は、「まさにハワイ!」と言った感じの天気でとても気持ちがよく、時差ぼけで眠い身体もピンピンしていました。
 が、一昨日とは打って変わって、昨日は一日中雨、今日も曇りです(昨日は大きい雷がたくさん鳴ってました)。山頂も観測するにはとっても天気が悪くて、全く観測できずにいます。。残念でなりません。せめて今日は観測出来ます様に……。

 実は今、数十年ぶりにキラウエアの火山活動が活発になっているとかで、火口から出る二酸化硫黄の煙をみたりと、ちょっと楽しい体験もしました。
火山活動が活発化したキラウエア、観光客が増加 ハワイ

 今天気予報をみたら、昨日と同じような天気。。山頂のライブカメラからみる景色も霧がすごいです。む。。ちょっと厳しいかもしれないです。。
Posted at 13:38 by maruyama | WriteBacks () | Edit

Mar 31, 2008

銀河学校3日目

こんばんは。kanazawaです。
今日は発表が行われました。
発表までに解析を終わらせ、さらにOHPで発表準備をしなければなりません。 我が班は朝早くから発表のためにひたすら解析作業を続けました。昨日までに3天体について解析していましたがさらに2天体の解析を進め、考察も行わなければならず・・・・結局、発表準備が終わったのは発表予定時刻を1時間30分回ったころでした。
非常にあわただしい一日でしたが、班員の中でのコミュニケーションもより活発になりました。とても多くのグラフを書き、その中から特徴や性質を読み取っていく作業はなかなか難しかったのではないでしょうか。さらに、その結果を他の班のメンバーに伝えるということはさらに難しいものであると思います。
しかしながら、これらの実習は科学をするということに関してとても重要な意味を持つものであるので、参加者にはこれの重要さと楽しさを感じてもらえたらなと思います。
-------------------- 以下更新4月9日

発表会では非常に議論が盛り上がる場面もありました。どの質問に対しても紳士に答える姿には感動しました!また、恒例のTA発表会ではユニークなTAが多かったせいか、緊張が一気に解けたせいか大爆笑の連続でした!残念ながら雪が降ってしまったので観望会はできませんでした。全国各地では開花宣言やお花見の時期であるのに木曽では雪です・・・
4月9日現在の仙台もまだ桜は花見するまでは咲いていませんが。。。
その後もこれまた愉快な夜を満喫することができました。詳しくは報告書がアップされますのでご覧ください。最終日には雪合戦もすることができて驚きました。 DSC01014
Posted at 03:45 by kanazawa | WriteBacks () | Edit

Mar 30, 2008

銀河学校2日目

こんばんは。Kanazawaです。
銀河学校もいよいよ本格的になってまいりました。 今日は、2日目ということで朝から夜まで解析と考察をひたすら進めていました。高校生は、慣れない解析作業に始めは戸惑いを隠せないようでしたが、途中からは班のチームワークも高まりどんどん研究が進んでいきました。
おやつの時間に行われた中間発表では他の班の研究内容を知り、さらに自分たちの研修内容に自信と愛着を持ってもらえたと思います。
特に、解析を行っていくにつれて目的とされる結果が得られたときや、特徴や性質に気づいたときに見せてくれる笑顔がとても印象的でした。
しかしながら、とても難しい話も行われますのでまだまだ沢山悩んでもらいたいと思います。
班ごとに進度は様々ですが、明日の発表に向けて今夜はぐっすりと寝て体調を整え頑張ってもらえたらと思います。
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Posted at 01:13 by kanazawa | WriteBacks () | Edit

Mar 29, 2008

銀河学校1日目

こんばんは。sasakiayaです。

スタッフは朝から銀河学校の準備をしました。
午後二時過ぎに高校生がバスで木曾観測所に到着しました。
とても緊張している様子がうかがえましたが、時間がたつにつれて笑い声が聞こえるようになりました。
三戸さんと従矢野さんの講義の後、105㎝シュミット望遠鏡の見学に行きました。
望遠鏡の大きさに高校生の人たちはとても圧倒されているようでした。

その後は班ごとにわかれて作戦会議にはいりました。

観測では、無事に全ての班が観測できました。
天気予報がいい方にはずれて良かったです(雪の予報が出ていました)。

解析がはじまり、頭を悩ませながら高校生のひとたちが計算をしています。
いったいどうなるのでしょうか?
明日の中間発表が楽しみです。 IMGP0913 IMGP0996
Posted at 01:22 by sasakiaya | WriteBacks () | Edit

Mar 28, 2008

銀河学校0日目

こんにちは.ohkiです.
今日は銀河学校2008のスタッフが集まり,事前準備をしました.
スタッフ同士の顔合わせののち,各班ごとにしっかり理論武装.
夜は前夜祭,スタッフ同士の結束も強まり,準備万端です.
さてさて,明日はどんな高校生が来るのか
スタッフ一同楽しみに待っています. 20080327
Posted at 13:22 by ohki | WriteBacks () | Edit

銀河学校予備観測

こんにちは。kanazawaです。
今回、18~20日の間に木曽観測所で銀河学校2008のための予備観測を行ってきました。残念ながら18日の前半夜が晴れていただけで他の晩はずっと曇りや雨で観測をすることができませんでした。

予備観測ではもちろん観測を行うことが最大の目的です。しかし、TAが銀河学校に向けての打ち合わせを行ったり勉強したりもします。特に、大学で天文学を専攻していないTAにとっては非常に良い機会になっているのではないかと思います。また、実際に銀河学校に向けて解析をしてみて方針を確かめるなど充実した3日間であったな。と思います。
今回は小惑星、超新星、銀河団と、とてもスケールが違う対象がテーマになっています。どれも興味深い実習なので今からワクワクしています。
天気予報では観測日当日、少々心配な予報が出ていますが、高校生たちのやる気で雲を吹き飛ばしてくれたらと思います。
*写真は観測中のTA3人。 IMGP0903
Posted at 13:08 by kanazawa | WriteBacks () | Edit

Mar 17, 2008

ねつ造

データ解析をしていて、どうもモデルと結果のつじつまが合わないので、どのパラメータのせいであわないのかをチェックするために、いろいろとパラメータを人為的に動かしてチェックしていました。
そんな作業を数日かけて行って、一通り良さそうになったのですべて元に戻し再度解析したところ、無事モデルと一致しました。
そうして安心していた訳ですが、なんとなくつじつまが合わない部分があったのです。よくわからないので、とにかく書いたプログラム洗いざらいチェックしたんです。そしたら、なんと人為的に動かしたあるパラメータがそのまま残っているではありませんか!これでどうしてうまく言っていたのかよくわからないのですが、とにかくデータのねつ造になってしまっていました。
危ない危ない。意識せずともこういうことが起こりうることを理解して、今後は何重にもチェックしてミスを減らせるようにしていこうと心に決めた一日でした。

とにかく、こんないい加減な解析で発表せずによかったです。
Posted at 20:40 by utsumi | WriteBacks () | Edit

Mar 14, 2008

引っ越し

そろそろ大学院の修士課程が終わろうとしています。2年間の過程です。多くの同輩達は、就職のため大学のある仙台を去り、4月には東京暮らしです。みんな、引っ越しの準備で大忙し。私はというと、、、博士課程に進学するためあと3年間は仙台に留まります。これほど、たくさんの人を見送る身になるのは初めてのこと、寂しい限りです。
私は引っ越しなどに追われる必要がないのですが、新生活が始まる同輩達がうらやましくて、なんと、引っ越してしまいました。仙台市内から仙台市内へ、短距離の引っ越し。まだ新居に来て3日、目覚めたときは、「あれ?ここはどこ?」と思ったり。家も新しくなり、気分も変わり、新しい研究結果もバリバリでるといいのですが…。
Posted at 13:37 by yoneda | WriteBacks () | Edit

Mar 04, 2008

論文

私は、東北大学の研究室で木星の周辺環境について研究していますが、ただ研究すればよいというわけではありません。何かが分かれば、学会で発表したり、ある程度まとまった結果がある場合は、学術誌に投稿する論文を書かねばなりません。
昨年度から、投稿する論文を書いてはいたものの、今一内容に自信をもてず、投稿に躊躇していました。しかし、さらに研究を進めた結果、「投稿するに値する」と思えるようになったため、先月、やっとのことで、投稿しました。米国のある先生とお話ししたときに、「この内容で論文を書きなさい」と背中を押されたことも理由の一つです。
ただし、論文を書くのは簡単な作業ではありません。自分がいくら自分の研究を理解していても、それを英語で執筆せねばならないのです。英語が昔から苦手な私にとっては苦痛以外、何物でもありませんでした。やっとも思いで書き終えて投稿した論文、今度はその学術誌の編集部で審査を受けます。審査落ちすることもありますし、審査員から、「ここがよく分からない」などの指摘をうけ、修正を多々行わねばならないこともあります。
私の投稿した論文については、まだ反応がない段階です。通常、初めの返事が来るまで、3ヶ月前後かかるようです。それまで、ドキドキする日々です。
Posted at 18:52 by yoneda | WriteBacks () | Edit

Feb 16, 2008

西高東低の冬型の気圧配置

 今年の東京は寒いと感じることが多いのですが、僕だけでしょうか?昨年が暖冬だったためそう感じるだけかもしれませんが…。さて、僕の大学は冬休みに入りまして、勉強、サークル活動、アルバイトなど計画を立てて生活をしています。なかなかうまく物事が運んでいませんが…。勉強は今までやってきたことの復習と新しい分野をかじってみようと思っています。サークル活動は天文系をやっているのですが、昨日保育園でプラネタリウムを出張する際にドライバーをしました。アルバイトは生活にゆとりを持つためにやっています。

 すでに上で書きましたが、今年は寒いですね。東京で今年一番の雪が降った日はサークル活動で千葉県野田市にいたのですが、朝起きて窓の外を見ると一面が銀世界でした。翌日サークル活動から自宅に帰ってくるときも途中の公園で大人の背丈ほどの雪だるまも見かけました。

 冬と言ったら天気予報で西高東低の冬型の気圧配置とよく聞きますが、西高東低の冬型の気圧配置とは冬にシベリア大陸上に寒気を持った高気圧があって、北太平洋上に低気圧がある状態のことをいいます。この高気圧はゆっくりと東方に移動しますが、その際にシベリア気団の冷たい乾燥した空気が日本海を通るときに水蒸気と顕熱とよばれるものを供給します。これが日本海側の山地で起こる上昇気流によって雪を多く降らせる雲が生成し、日本海側に豪雪をもたらしています。一方の太平洋側は日本海側の降雪によって乾いた空気が山を越えてくるので豪雪になることはほとんどあることはありません。東京などの太平洋側で大雪となるのは東シナ海や四国沖で発生し日本列島の太平洋側を北上する南岸低気圧によるものです。

 雪は都市機能を混乱させるため嫌われる存在ともなっていますが、雪景色はロマンを感じさせますよね。
Posted at 20:46 by hashihata | WriteBacks () | Edit

Feb 14, 2008

3学期

はじめまして、saitouです。
今日はバレンタインデーですね。友人に言われるまですっかり忘れていました・・・。

さて、kanazawaさんも書いていましたが、多くの大学ではすでに春休みに入っている頃だと思います。しかしながら私の学校は3学期制のため、春休みはまだまだ先・・・3月の頭には期末試験が待ち受けています。
他大学の友人から春休みの楽しい話を聞かされながらテスト勉強をするのはなかなかツライものがありますが、あと約3週間!今から春休みの計画を立てつつ、気合いを入れて頑張ろうと思います。
Posted at 19:29 by saitou | WriteBacks () | Edit

春休み

こんにちは。kanazawaです。
ほとんどの大学生は春休みになったかと思います。2ヶ月間をどのように有意義に過ごすか?というのは多くの大学生の悩みでもあり醍醐味でもあります。 しかし、院の2年生や学部の4年生は最後の卒業研究に向けてお忙しいようですね。

今回の春休みで僕は、出前授業の講師とジュニアセッションのお手伝いと銀河学校のTAをやることになりました。講師とジュニアセッションは初めてなので今から色々緊張していますが、楽しんでいきたいなと思っています。”活動の様子”などの報告をご覧くださったら嬉しいです。
銀河学校のTAは昨年もさせていただいたのですが、どんな楽しい高校生が来るのだろう?と今年も張り切っています。また、ブログでも一昨年の銀河学校の様子を書き込んでいたのを思い出しました。今年の銀河学校の様子もこのblogでリアルタイムで様子を書き込んでいこうと思っております。乞うご期待です。
*銀河学校は3月28日から東京大学木曽観測所で行われます。
Posted at 17:09 by kanazawa | WriteBacks () | Edit

Feb 07, 2008

発表シーズン

年が明けるとばたばたとやってくる発表シーズン.修論とか,博士論文とかそういうのがあります.大学にいた頃はそれに4年生の卒業研究があったりして忙しいのに人の発表も聞かなきゃいけないとかいろいろあったわけで,なかなか時間のやりくりが大変でした.天文台に移って来てからも,魅力的な研究会がたくさんあって全部に出ていたら時間が全然ありません.
研究会に出れば新しい発見があったり研究のヒントがあったりするのですが,その分,手を動かさなきゃいけないような作業に時間を割いている暇がなくて,どんどん遅れていってしまいます.
時間の使い方ってすごく大切なんですね.最近ひしひしと感じています.少しの時間でも有効に使って研究できるように頭の切り替えをばしばししていきたいものです.
Posted at 11:10 by utsumi | WriteBacks () | Edit

Feb 03, 2008

 こんにちは。最近一段と寒くなりましたね。この気温を乗り切れば暖かい日々が待っているかと思うと楽しみですが、寒がりの私にとってはやっぱり辛いです。。今は家でこのblogを書いているのですが、外では雪が降っています。東京はなかなか雪が降らないので、雪が降ると嬉しかったりします。外に出なければ、ですけど。。
 確か去年は日本で雪を見ませんでした。というのは、3月あたりに東京でもぱらぱらと降ったらしいのですが、ちょうどそのときはすばる望遠鏡の観測実習でハワイに行っていたのです。なので、マウナケアの山頂で吹雪いている雪が顔に当たって痛かったり、残っている雪を触って「初雪だー!」とはしゃいだり。これまでの冬(?)とはすこし違う体験をしたのでありました。
 さて、最近は卒論を書いたりする日々なのですが、気分転換にお昼ご飯をつくったりと、料理することに少しはまっています(はまると言っても、普段料理をしなさすぎなので、普通よりも料理をしていないくらいなのですが)。maruyamaは実家に住んでいるのですが、広々と使えるキッチンがあるのは実家暮らしの特権かなあ、と思うようになりました。まあ、あいかわらず一人暮らしには憧れているんですが。笑 2月だし、お菓子作りもしたいなあ、なんて思っていますが、卒論があるのでほどほどに楽しみたいと思います。
Posted at 13:08 by maruyama | WriteBacks () | Edit

Jan 31, 2008

修士論文

大学院の修士課程を卒業するためには、修士論文を提出しなければなりません。大学院修士課程2年間の研究の成果を一冊の論文にまとめるのです。私も修士課程卒業間近のだめ、修士論文を執筆して先日提出しました。直前に始めては大変なので、昨年末から書き始めたのですが、やはり提出直前は睡眠不足の中の執筆になりました。
完成した論文を見て、この2年間がいろいろ思い出されました。長い観測生活、目が痛くなるような解析の作業、予想通りの結果が得られたときの驚きと感動、いろいろな想いが詰まった修士論文です。
しかし、提出しただけでは安心できません。これから、卒業審査の発表の準備をせねばなりません。しばらく、落ち着かない日々が続きます。
Posted at 19:51 by yoneda | WriteBacks () | Edit

Jan 26, 2008

期末試験中

 こんにちは。最近寒いですね。昨日は新宿区某所で水溜りが凍っていました。また、空気が非常に澄んでいたので大学から新宿の高層ビル群がいつもよりきれいに見えました。温暖化によって寒い日が少なくなってしまうかもしれませんが、寒いことは悪いことではなく正しい季節を表しているのだから、季節を感じることができるだけで幸せですね。

 さて、多くの大学で学生は現在テストと戦っていると思います。僕もその1人です。本日は熱力学と量子力学のテストを受けてきました。熱力学も量子力学も物理学では基礎に位置します。次年度からは専門的な物理を学ぶ予定ですが、基礎がしっかりしていないとだめなので春休みは基礎の確認をします。受験生もこれから試験を控えていると思いますが、体調管理には十分注意してください。
Posted at 00:04 by hashihata | WriteBacks () | Edit

Jan 23, 2008

スパムとの戦い part2

maruyama さんからバトンを受け取ったのに,すっかり忘れていました.すみません.
数ヶ月前に spam 対策を組み込んだ(といっても,ここの性質上日本語の書き込みしかありませんから,日本語だと思われる文章だけを post するようにしただけですが)のですが,なんとさっそく破られてしまいました.

なんと,今度は英語ではなく2バイト文字のどっかの国の言葉で書かれてしまったのです.英語と日本語の区別ならほとんど一瞬なのですが,2バイト文字となると,文字コードを調べないといけません.調べれば解決できますが,正直もういい加減にしてほしいですよね.
迷惑メールに,迷惑書き込みに,迷惑トラックバック.
おかげでメールがちゃんと届かなかったりするわけで,こういう迷惑なことをやる人たちがいると,限られたネットワークだけでインターネットを構築した方が(イントラネット?)良かったんじゃないかと思います.まぁ,学術ネットだけではココまで繁栄することはなかったでしょうけど.
繁栄の影に必ずいろいろな問題が起こって,その問題を起こすのが人間って言うのもなんとも複雑な思いです.
Posted at 09:59 by utsumi | WriteBacks () | Edit

Jan 22, 2008

工学部生の実習の一端

はじめまして。kanazawaとして日記をつけていきます。

簡単に自己紹介いたします。東北大学工学部機会知能・航空工学科2年として主に機械、電気、材料やコンピュータを学んでいます。僕が学んでいる場所は杜の都仙台市を一望する青葉山にあります。yonedaさんとは同じ山ですが、ちょっと離れたところでしょうか。仙台は冬真っ盛りです。

今週末は山のふもとの教養課程の校舎でセンター試験が行われていてキャンパス全体が緊張に包まれていました。万全の準備を整え挑戦をした受験生の成功を願ってやみません。しかし、山の上では別の戦いが始まりつつあります。実験や実習のレポートの締め切りと専門科目のテストが近づいてきているためです。久々に教室も活気にあふれています。受験生と違って準備万端で望んでいる人ばかりではないですが。

ここで、1つ紹介してみます。コンピュータ実習として、簡単なカーナビのプログラムを作るというものがあります。仙台市の主な交差点をつないだ地図を表示させて、○○○から□□□までと入力したら最短距離で行く方法を計算させます。さらに、表示させた地図の上で軌跡を描きながらナビゲートすることが課題に出ています。
まるで本物のカーナビのようにさまざまな機能を作ってしまう人もいます。しかし、道じゃないところをナビゲートしてしまったり、ナビが迷ってしまって目的地にいけないなんていうプログラムを書いてしまう人も・・・試行錯誤しながら1つのものを作り上げることは非常に面白いですね。

工学部に所属していながらもプログラミングに習熟するのは非常に大変ですが、このような実習で興味を持ってのめりこむ学生がとても多いです。僕もオリジナルの機能をどんどん付け足して友人と競い合っています。
Posted at 13:06 by kanazawa | WriteBacks () | Edit

Jan 09, 2008

異世界でのバイト

 maruyamaです。みなさんは年末年始、何をしていましたか?研究、勉強、紅白、お雑煮&お節、駅伝、こたつでぬくぬく……など、みなさんそれぞれの年末年始を過ごされたかと思います。
私はというと、卒論をこまごま&バイトをしていました。卒論が「こまごま」といってるあたりだめだめなのですが、バイト経験の少ないmaruyamaが貴重な学部生最後の冬休みにやってしまったこと、それはアパレル系のバイトです。正直、バイトやってる暇なんてないはず。それでも、「やりたいことはやれるときにやっておきたい」という悲しい(?)性が災いして、人生初のアパレル系バイトをしてしまったわけです。いつも男:女=9:1(9.5:0.5?)くらいの男女率のなかで生活している私にとって、スタッフは100%、お客さんは99.9%女性という世界は、もはや異世界。しかも一緒に働くスタッフはおしゃれに力を注いでいるかわいい女の子たち。そりゃ異世界なわけだ。笑
 というわけで、そんな世界に刺激を受けつつ、お客さんがぽいっとしてぐちゃっとなった洋服をひたすらたたみ、接客するときはひたすら接客。思ってたよりも楽しいお仕事でした。ただ、休憩は挟むにしても、8時間立ちっぱなしというのは辛かったです。。
 そしてついにやってきました。年明け早々、一気にお財布のひもが緩む行事が。そう、バーゲンです。想像以上の人、人、人…。半袖を着ていても暑いくらいでした。そんなバイトも昨日で無事終わり、ほっとしています。友達も出来たし、結果的にはやっぱりやって良かったなあと思ってます。ものすごく疲れましたけど。

 ひたすら洋服をたたんでいながらも考えていたことは、一般的に、理系の学生は文系に比べて暗いイメージが少なからずあると思うのですが、それってやっぱり身につけているものの影響が大きいんじゃないか、ということ。おしゃれである事は必ずしも必要ではないですが、身だしなみに気を配ることは人に不快感を与えないためにも必要な事ですよね。見た目だけでなく、言葉遣いやマナーといった面でも。そういう私は特におしゃれでもないし、マナーのいい人というわけでもないですが。笑 このバイトを通して、ファッションとサイエンスの関係ってなにかないのかなあ?と最近考え始めました。面白い方向に進んだら、出前授業で喋れるかな?やっぱりだめですかね?笑
 ということで、私の2008年の目標はいろいろありますが、「身だしなみに気を配ろう」ということが追加されました。
Posted at 11:38 by maruyama | WriteBacks () | Edit

Jan 07, 2008

研究における食糧事情

この時期、卒論・修論などを控えている学生の多くは、大学に休日もこもって、論文執筆に取り組んでいます。私もその中の一人です。ところが、私のいる大学の食堂は土日、休日は営業していません。特に最近は、年末年始や成人の日など、休業の日が多く、うっかり何も考えずに研究室へ行くと、ひもじい思いをすることになったり…。
論文執筆中に限らず、発表前など、学食に行く時間が確保できないこともあります。(最近は、要領がよくなったのか、学食に行けないほど忙しいことは少なくなりました。)
そんなとき活躍するのが、電子レンジでパスタをゆでることができる、プラスチックの容器(タッパみたいな感じ)。乾燥パスタと水、塩を容器に入れてレンジで10分ほど加熱、ゆでたてのパスタを楽しめるのです。インスタントのパスタソース、パスタを兵糧として常に、デスクにしまっています。学内の食糧事情が悪いときに大活躍です。
パスタゆでタッパ(?)、オススメです。
Posted at 22:11 by yoneda | WriteBacks () | Edit

Jan 03, 2008

明けましておめでとうございます。

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。さて、皆様はこの正月をどうお過ごしでしょうか?

もちろん、学部生の僕も冬休み中です。でも、テストも近いしレポートもたくさんあるし、みかんを食べながらテレビを見るみたいにゆっくりできません。ここを乗り切ると長い春休み(2月~3月)があるので、辛抱します。今年受験を迎える方は年末年始関係なしに勉強を進めていることでしょう。頑張ってください!
Posted at 04:45 by hashihata | WriteBacks () | Edit