■ サイエンスステーションblogが始まりました。
■ メンバーのみんなが二日にいっぺん交代で日記つけてます。
■ 科学に携わる大学生・大学院生たちの日常をのぞいてみてください。
つい先日、博士論文を提出いたしました。
博士論文は自分の大学院博士課程 の成果をまとめたものです。 博士課程は約5年間ですので、 博士論文は量も質もかなりのものになります。 これを審査されて合格すれば、晴れて博士号を取得できます。 つまり、ミスターからドクターになります。 不合格となれば、留年となります。 ですので、皆一生懸命博士論文を書いています。 僕自身もこれほどがんばったのは受験勉強以来だった気がします。
博士論文の提出は終わりましたが、年明けには 博士論文発表会があります。 これは博士論文の内容を5人の審査員の方に説明するものです。 ここで、最終的な合否が決まります。 博士を認めるかどうかの試験なわけですから、 この試験ではかなり厳しい質疑応答が行われます。 英語ではこの試験はディフェンス(試問)と呼ばれています。 まさに質問(攻撃)に対するディフェンス(防御)といえます。
この発表の準備のため、今年の年末年始はずっと学校に滞在することになりそうです… それでは皆様よいお年をお迎えください。
僕はスペクトルデータを扱ったことがなかったのでせっかくの機会だと思い,高分散分光器(HDS)の講習を選択しました.
同じ CCD カメラを使っているデータなのに一次処理などの手順が撮像データに比べてだいぶ違ったり,そもそもデータの見方が分からないなど最初は非常に苦労しました.しかし,その講習期間の長さから徐々に理解することが出来るようになって,最終日には自分でデータを取得してスペクトルを抽出できるようになったと思います.
体験型の講習はやはり一方的な授業よりも効率的に習得が出来ますね.今回の体験を自分の授業にも生かしていきたいと思います.
さて、私の大学では4年生から研究室に配属されます。まず学生は自分の行きたい研究室を第5希望まで書いて、提出します。その提出のしめきりが、昨日あったのです。私もちゃんと提出してきました。希望書を提出するにあたって研究室訪問をするのですが、そこで気づいた事は、いろいろな先生方と具体的に研究のことについて話したのは、(恥ずかしながら)初めてだということです。一部の先生とは、普段どんな研究をしているのか等々、聞いたりお話した事はあっても、普段は授業の質問くらいで、ゆっくり話す事がなかったのです。4年の研究室を選ぶにあたっては、4年生でやることはもちろん、卒業後のこと等を考えるいいきっかけにもなって、いろいろな意味で良かったなあと思いました。それに、普段は話さないようなクラスの人とも、研究室の話題をきっかけに話をしてみたり(結構盛り上がって、ついつい話し込んでしまったりする)、どんな事が勉強したいのか、どんな事を将来やりたいのか、いろんな話ができました。
第一希望の研究室に配属される事を願いつつ、4年生への準備として、基礎の勉強をがんばらなくてはですね。
ちょっと忙しくなると、健康管理など忘れてしまいがちです。ここ最近までかなり忙しい状況が続いていたので、疲れがたまっていたのでしょうか。好きでやっている研究生活ですが、やはり疲れてしまうと体は正直に反応するんですね。しばらくは、のんびりした研究生活を試みます。ここ1ヶ月は、ちょっとエキサイティングすぎたかもしれません。何事も、心身共に余裕を持たねば…。
11月中旬は学会でアルゼンチン南のほうのサン・カルロス・デ・バリローチェという観光都市に一週間滞在していました。雪山に囲まれた湖水地方で大変美しいところでした。一番印象的だったのは食事でした。アルゼンチンは牛が多く、夕食では厚さ5cm以上のサーロインステーキをほぼ毎晩1000円弱で食べることができました。学会発表のほうも南米のノリなのか、2割ぐらいの講演が事前にキャンセル、さらに2割ぐらいがドタキャンというのんびり(?)したものでした。もちろん自分はちゃんと発表しました。
先週の土曜には川崎図書館のサイエンスカフェでスピーカーを担当しました。今回の特徴は、質疑応答の時間が1時間とSS史上最長(?)に設定されている点でした。そのためか、基本的な質問からハイレベルな質問まで非常に多くの質問がでて場が盛り上がりました。ほとんどすべてのお客様が一回以上質問してくださったことも大変うれしいことでした。
翌日の日曜日にはサイエンスアゴラに参加しました。実物や実演を取り入れたサイエンスショーの質の高さに軽くショックを受けました。次回の出前授業でこれらの要素を取り入れられないか模索中です。
いろんな意味で本業からやや逃避を続けてきましたが、とうとうあと3週間で博士論文を書かなければならないところまできてしまいました…
今回得た成果は研究面でもありましたが、度胸もつきました。ボストンへ行くため、ワシントンで飛行機を乗り継いだのですが、予約した飛行機に乗れず、その日のボストン行きのフライトはもうなく、急遽ワシントンで一泊。ボストンのホテルの一泊分をキャンセルしたり、ワシントンでホテルを探したり、初めての経験で大混乱。英語であちこちに電話するのも初めての経験でした。そんなこともあり、英語は下手なままですが、知らぬ間に度胸がついてしまいました。ボストンでの自由時間も、一人で知らないところをフラフラしたり、買い物に行ったり。勉強の旅でしたが、副産物は少なくない旅でした。
先日、新宿に行ってみたら、あたりはイルミネーションでギランギランしていて、驚きました。えぇ、気づいてみると、もうすぐ12月。早いものですね。
が、私のような修士課程の2年生の多くは、そんな感傷に浸っている場合ではありません。修士課程を終え、修士という学位を頂くためには、修士論文(通称「修論」)というのを提出し、その審査に合格しなければなりません。で、その修論の締め切りがニヶ月後に迫ってきています。そろそろ集中して執筆に取り組まなければならないのですが、いろいろとプロジェクトにかかわっていたりすると、他にもやらなければいけないことがいっぱいあるわけで…。全く書けていません。
とはいえ、修論というのは修士課程2年間の成果をまとめるものですし、中身の濃いものを書きたいものです。これからしばらくは、何にどれだけ時間を割くか、そのバランス調整が大事になってきそうです。
たとえば,一番原始的な問題ですが,パソコンの調子がとても悪いです.最近のパソコンはメモリの使用量が多いので,メモリ不足を感じ 512Mbyte 足して 1.12 Gbyte に増強しました.ところが,この増強以来どうもパソコンが不安定なのです.(と思っています.)
しかも,発生原因が特定できていないのでたちが悪いです.暇を見ながら少しずつ問題をつぶしていますが,原因特定までまだしばらくかかりそうです.できれば,「メモリの初期不良である」と断定できれば初期不良で返品できるのですが,いろいろメモリに試験的にアクセスしてみても,まったく無意味で正常な動作をします.うーむ・・・
それから,卒論.今までやったこともない宇宙論をテーマに選んでしまったので,言葉の勉強,新しい数学の勉強が大変です.という話は前回書きました.で,今回中間発表を終えたのですが,やはり付け焼き刃的な発表だった感が否めず,正直言ってズタボロでした.
今回の失敗を胸に2月の発表まで全力を尽くしたいと思っています.
この間、普段使っているノートPCの調子がおかしく、どの機能も使えないと言う状態になってしまいました。今はもう大丈夫で、今まで通り使っているのですが、そのときはかなり焦りました。私は、高校まではレポートも手書きで、家にパソコンはあっても、インターネットをつかったり、簡単な年賀状を作ったりするくらいでした。それでも高校生のときはそれくらい使えれば支障は無かったのですが、大学生になってからは、学校で会うような友達以外との連絡のやりとりは、E-mailを使うのが普通ですし、レポート書き、計算など、PCを頻繁に使うようになりました(やっと笑)。それからはやっぱり、生活する上で必要不可欠なものとなりました。
きっと、これからもたくさんお世話になるものなので、上手につきあっていきたいと思います。
今回の会議はお台場の未来館であったのですが,終わってから Decks 東京のバイキングをやっている店に行きました.もともと予定していたわけではないのですが,店の前から見えたチョコレートフォンデュみたいなのが決め手でその店に行きました.
滝のように流れるチョコレートをフルーツやケーキとかに絡ませて食べる形でなかなか面白い企画だと思いました.
大の大人たちがこぞってチョコレートの滝にフルーツとかを突っ込んでる姿もなかなか笑えました.
僕は事情があって出前授業などに参加できていませんが,今後はもっと積極的に関わっていきたいなと思いました.
yonedaさんのblogにも書いてありましたが、私の家(東京の田舎)の方では、わりと星がよく見えます。大学(都会)の方ではさすがに星はよく見えません。まあ場所にもよりますが、ぱっと空を見上げて、2、3個といったところでしょうか。帰宅して自転車をとめて、ふと空を見上げると、いくつかの星座が見える。そういうことに、とても気持が安らぎます。
さて、私は大学3年生ですが、私の周りでも就職活動、俗にいう「就活」を始める人が目だってきました。進路で大きく悩むこの季節、先輩や友達と会話も、就職の事や研究室の話題が多くなります。情報量の多さに驚いたり、早くも面接を受ける友達の話を聞いて焦りが出たり、研究室や大学院でどの分野に進むかなやんだり……。たくさんたくさん悩んで、ひとつひとつ真剣に向かい合って考えて行きたいです。
…とはいっても、実はまだ、3年生も終わりにさしかかっているという実感がわかないのですが。。笑
星空もそろそろ冬の星々が主役になってきました。今は学会の準備で、とんでもなく忙しい状態です。空回りしている状態というのが正しい表現でしょうか。帰宅も深夜になるのですが、先日は研究室からくたくたになって家路に着いたとき、素晴らしい星空が見えていることに気づきました。疲れているにもかかわらず、寄り道して山奥に行き、10分ほど星空を眺めていました。
睡眠時間はもちろん減ってしまいましたが、とてもいい気分でした。いつもは、星の科学データと格闘しているわけですが、そんなことは忘れてただぼーっと空を眺める、そんな心の余裕がいつもあればいいなと思っています。
「お~,僕を待っていた細胞たちよ,ひもじかったろう,ご飯をあげるよ!」
ってなことを言いはしませんが,てんてこ舞い.
松江では,松江北高校の先生方や生徒のみなさんには大変お世話になりました.僕もこの9月と10月の二度にわたる松江訪問で,いろいろと学ばせて頂きました.非常に貴重な体験をさせて頂いたと思います.この場をお借りして御礼申し上げたいと思います.ありがとうございました!!!
さてさて,出前授業とサイエンスカフェも終了したその後は,松江でおいしいご飯を堪能させて頂きました.水がキレイな場所っていいですね.
サイエンスカフェの翌日,22日の日曜日はFujiwara氏とともに,島根観光でした.レンタカーにて,宍道湖畔を西へ.神有月の島根をこの目で見るべく,着いたのは出雲大社.背後の山と一体となった敷地が美しく,また大きな神社の本殿にはただただ驚くばかり.敷地は風水の考え方にも合致する地形だなあ,などと考えながら,本殿を参拝.神話の時代にも破格の大きさの神殿が存在していたとか.古代の技術力はあなどれません.
その後は,日御碕灯台へ.明治につくられた灯台が,風雨,風雪に耐えながら今に至るまで美しい姿を保ちながら今なお現役の灯台として活躍していることに感動しました.周りの岩場は「柱状節理」と呼ばれる多角注がたくさん並んだ構造.これは溶岩が固まる際に収縮することで,規則的な割れ目が入ることで形成されるそうです.「柱状節理」という言葉は今までに聞いたことがあったのですが,今回改めて調べてみました.
22日の最後の目的地は,石見銀山.石見銀山は,世界遺産の候補になっているのだとか.日御碕を出てから,国道をひたすら西へ進み,山奥の銀山へ.銀山を中心とした町がかつては存在したことがよくわかり,映画の「もののけ姫」の「たたら場」を思い起こしました.そういえばたたら製鉄ももとはといえば,出雲地方と関係があったはず.
車を停めた場所からしばらく歩き,間歩(まぶ)と呼ばれる坑道を見学.坑道は観光用に大きく広げられているであろうから,最初に人力のみで坑道を掘ったときの苦労はいかばかりのものかとここでもまた感嘆.そして,掘り出した鉱石からの銀を製錬する方法も見事.原子や分子といった概念もなかった時代に,この銀山で紹介されていた精錬方法に辿り着くまではどれほどの時間と人手を要したのか,考えるだけでも気が遠くなる.ここにもサイエンスの萌芽があったのかもしれません,な~んて.
かくして神話の舞台である出雲の奥深さを垣間見ることができたことも,今回の松江行きによって得られた貴重な経験だったと言えましょう.
下の写真は,石見銀山の間歩の出口.
松江では,松江北高校の先生方や生徒のみなさんには大変お世話になりました.僕もこの9月と10月の二度にわたる松江訪問で,いろいろと学ばせて頂きました.非常に貴重な体験をさせて頂いたと思います.この場をお借りして御礼申し上げたいと思います.ありがとうございました!!!
さてさて,出前授業とサイエンスカフェも終了したその後は,松江でおいしいご飯を堪能させて頂きました.水がキレイな場所っていいですね.
サイエンスカフェの翌日,22日の日曜日はFujiwara氏とともに,島根観光でした.レンタカーにて,宍道湖畔を西へ.神有月の島根をこの目で見るべく,着いたのは出雲大社.背後の山と一体となった敷地が美しく,また大きな神社の本殿にはただただ驚くばかり.敷地は風水の考え方にも合致する地形だなあ,などと考えながら,本殿を参拝.神話の時代にも破格の大きさの神殿が存在していたとか.古代の技術力はあなどれません.
その後は,日御碕灯台へ.明治につくられた灯台が,風雨,風雪に耐えながら今に至るまで美しい姿を保ちながら今なお現役の灯台として活躍していることに感動しました.周りの岩場は「柱状節理」と呼ばれる多角注がたくさん並んだ構造.これは溶岩が固まる際に収縮することで,規則的な割れ目が入ることで形成されるそうです.「柱状節理」という言葉は今までに聞いたことがあったのですが,今回改めて調べてみました.
最後は本日の最後の目的地の石見銀山.国道をひたすら西へ進み,山奥の銀山へ.銀山を中心とした町がかつては存在したことがよくわかり,映画の「もののけ姫」の「たたら場」を思い起こしました.そういえばたたら製鉄ももとはといえば,出雲地方と関係があったはず.
車を停めた場所からしばらく歩き,間歩(まぶ)と呼ばれる坑道を見学.坑道は観光用に大きく広げられているであろうから,最初に人力のみで坑道を掘ったときの苦労はいかばかりのものかとここでもまた感嘆.そして,掘り出した鉱石からの銀を製錬する方法も見事.原子や分子といった概念もなかった時代に,この銀山で紹介されていた精錬方法に辿り着くまではどれほどの時間と人手を要したのか,考えるだけでも気が遠くなる.ここにもサイエンスの萌芽があったのかもしれません,な~んて.
かくして神話の舞台である出雲の奥深さを垣間見ることができたことも,今回の松江行きによって得られた貴重な経験だったと言えましょう.
さてさて、そんなこんなで16時。カフェ・サイエンスステーション in 松江、閉店の時間です。盛りだくさんの内容でしたが、「カラコロ工房」のオープンテラスという大変開放的な雰囲気の中、科学を話題として、お客さんと対話ができたと思います。
一緒に今回のカフェを創ったSSメンバー、松江北高校の先生方、そしてご来店くださったお客様、本当にありがとうございました!今度は松江城の天守閣でやりたいですね!(笑)
この後も楽しみです。
出前授業が終わった直後に、NHK松江放送局に赴き、「しまねっと」という地域情報番組に出演してきました!今日この後、カラコロ工房で行うサイエンスカフェの宣伝です。緊張しっぱなしで肩が凝りましたが、わいわいがやがや楽しい撮影でした。この調子で、カフェ本番も、成功させたいところです。
これはリハーサルの様子。SSメンバー+松江北高校の高校生の総勢13名が出演。
それから、fujiwara個人的には、アナウンサーの方の話術に感心してしまいました。プロだから当たり前なのだろうけど、アナウンサーの方が話したことって、なんかすごく伝わるんですよね。科学を伝える人間としては、あのようなスキルはぜひ身につけたいですね。
昨日午後、島根県立松江北高校での出前授業が、先月に続いて行われました。今回も5講座同時平行の開講で、素粒子やナノテクから宇宙まで、大変幅広いスケールの講義が展開されました。関係した講師・アシスタントのみなさん、お疲れ様でした。
okajimaさんの講義の様子。黒板を使って説明しています。
またまた来てしまいました。松江。今日はこれから松江北高校で出前授業です。また、明日は、「カラコロ工房」という場所で、サイエンスカフェの開催です。屋外でサイエンスカフェを開催するのは、なかなか珍しい試みなのではないでしょうか。天気にも恵まれそうで、ぜひとも素敵なカフェにしたいですね。
例によって、今日明日の様子は、できる限りこのblogでレポートしますので、お時間がある方はぜひ覗いてみてください。また、コメントなどをいただければ、幸いです。
それでは、行ってきます!
先月、島根県松江市で開いたサイエンスカフェが、地元の山陰中央新報に掲載してもらえたようです。ootaniくんが教えてくれました。
山陰中央新報('06/09/28) 遊ぶ : 松江北高サイエンスカフェ開店
何よりうれしかったのが、この記事が「遊ぶ」というカテゴリーに入っていることです。取材してくださった記者さん、なかなか粋なことをしてくれますね。
遊びに近い感覚で気軽に科学に触れてもらいたい、という私たちの雰囲気(意図)が現場でうまく伝わったのかもしれません。そういう意味では、お客さんは多くはなかったものの、今回のサイエンスカフェは成功だったのだと思います。今後、「サイエンスカフェ」というものが松江の街全体に浸透していくといいなぁと思いを馳せるfujiwaraでした。
9月下旬にロシア東端のウラジオストックという町で行われた、日露セミナーという学会に参加してきました。
この学会は普通の学会同様にお互いの研究成果を発表しあう場所です。 しかし、日本とロシアのみの参加で、お互いの交流に重きが置かれている点が特徴でした。
毎日昼食夕食を共にしてお互い交流を深めました。特に夕食はロシアのアルコール、ウォッカを飲んでは一人ずつスピーチを行うなどとても友好的でした。こうした中から研究についても協力体制が生まれていきます。
ウラジオストックは見た目はヨーロッパのようですが、どことなく東南アジアの雰囲気を感じるやさしさにあふれた町でした。
私は先週のうちに大学院の試験結果が全て出そろいました.進路が決まっていなかったため,いくつか受けたので今回の受験はとても長丁場になり,正直しんどかったです.
大学院が決まってから,すぐに卒業研究が始まりました.私は理論系の宇宙物理学の研究室に所属していますが,テーマとしてはダークマター宇宙における密度ゆらぎの成長について研究することになりました.聞き慣れない言葉ばかり出てきて,非常に大変ですが,自分の知らない分野を少しでも勉強して卒業できたらと思って日々勉強しております.
卒業論文のテーマが決まったのが先週なのですが,実は明日に方針発表をしなければなりません.ところが,今週は研究室合宿があったため3日つぶれほとんど準備する時間がありませんでした.研究テーマについて科学的に述べることはまず不可能なので,自分のモチベーションについて発表してきたいと思います.
それでは,また準備に戻りたいと思います!でわ!
きっと3年生の後期は、少なからず進路の決定が迫られる時だと思いますし、忙しいのは当たり前です。自分と向き合って、将来の事を考えるいい機会だと思って、出来る事、やらなくては行けない事は、片っ端からやっつけていかなくてはです。
…なんて書きましたが、力が入りすぎていても疲れてしまうので、休みの日には思う存分好きな事をしたいです。笑 私は科学館や美術館に行くのが結構好きです(最近あまり行けてないのが残念ですが…)。皆さんもお気に入りの科学館・美術館、これから開拓しようと思っている施設にぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか?秋の夜長に、星を眺めるのもいいですね。
山陰地方に行くのは初めてでした。プロペラ機にのるのも初めてです。松江に到着して、小一時間ほどは、宍道湖を海だと思っていました…。fujiwara さんの仰るとおり、宍道湖に沈む夕日は本当にきれいでした。
さて、本題。出前授業もサイエンスカフェも、参加するのは初めてでした。授業は、私の研究のことではなく、基礎物理の内容で、電波の正体を探るものです。やはり、今時の高校生、ちょっとシャイかもしれません。しかし、電波を受信する実験をきっかけに大変盛り上がり、うれしく思っています。
出前授業の翌日、サイエンスカフェを行いました。ここでは、私の研究分野である木星やイオについて、お話ししました。私の専門外の質問も続出、講演者と聴衆との距離も近く、双方向のコミュニケーションが容易な環境なため、壮大なスケールの対談に発展し(宇宙生命の話とか…)、大苦戦しましたが、それもまた、サイエンスカフェの良いところでしょうか。カフェに来ていただいた方々の記憶の片隅にでも、我々の話が残されていれば幸いです。
また、来月のカフェ・サイエンスステーション in 松江(第二回)も、楽しみです。がんばりましょう!
科学を軸にした双方向のコミュニケーション、これこそサイエンスカフェのおもしろさです。
お客さんと議論するyonedaくん。
今日はいよいよ、カフェ・サイエンスステーション in 松江 の開催です。10時の開場に向けて、準備を進めております。会場設営は、ほぼ完了しました。あとは、お客さんがいっぱい来場してくださるのを願うのみです。
会場設営の様子。
松江北高校の5講座同時平行の出前授業、好評の中で無事に終了しました。工作あり、実験あり、ギャグありの中で、高校生の皆さんには、楽しんでもらえようで何よりです。
授業中のyonedaくん。
さて、明日は、サイエンスカフェの開催です。どのようなお客さんが集まるのか、どきどきです。素敵なイベントになればと願っています。
また明日、カフェの様子はお伝えしようと思っています。
島根県松江市に着きました。明日は、松江北高校で出前授業、明後日は松江駅前の松江テルサで サイエンスカフェ(カフェ・サイエンスステーション in 松江)を開催するのです(詳しくはをリンク先をごらんあれ)。
先ほど、気分転換に宍道湖の湖畔をお散歩してきました。ちょうど日没の時間で、とても素敵な風景に出会うことが出来ました。
こんな素敵な地で、サイエンスステーションの活動が出来ることを誇りに思います。ここ城下町松江で、一人でも多くの方に、サイエンスのおもしろさを伝えられればと思います。
さてさて、これから授業の最終調整。毎度のことながら、授業の前夜はとても緊張します。生徒さんたちの顔が見えないうちは、不安でいっぱいなのですよ。授業は対話ですからね。精一杯がんばります。
なお、明後日のサイエンスカフェ(+明日の出前授業)の様子は、このblogで(ほぼ)リアルタイムでレポートしたいなぁと考えております。みなさま、お時間のあるときにでもお立ち寄りいただければと思います。
普段聞く機会の少ない様々な分野について知ることができ大変勉強になりました。また、異なった分野の人にわかりやすく説明するプレゼントしても参考になりました。
また、多くの分野で日本の技術がドイツやスイスに追い抜かれてしまったことに対して、日本の競争的資金が短期的な評価によって与えられるからといった議論や、これからの日本の研究に対する高齢の先生方から若手へ様々なメッセージなどがありました。 なかなか普通の学会では聞けない貴重なお話しでした。
通常の学会などでは安いビジネスホテルに泊まるのですが、今回は偉い先生方が中心だったこともあり、一泊2万円もするホテルでした。(自腹ではありません。)このような高級?ホテルに泊まるのは初めてだったので、部屋の広さや食事に感動しました。
先月の中旬から、共同研究でスイスに滞在しています。今年は8月後半はびっくりな寒さで、やってきた当初はスイスが嫌いになりそうなくらいヒドイ天気でした。でも、日本の暑い夏を過ごしている友人には贅沢だと叱られましたね。
どういう研究スタイルがいいのか、順番は付けられないとは思いますが、私自身は時間をきっちり区切って、研究と遊びをきっちり分けるのが好きです。そして、ヨーロッパ人は本当にそういうのが上手いです。ただ、たまーに締め切りでヤバイんちゃうのって時に、「今日はもう帰るね~バイバーイ!」というのもあって、びっくりしますが、、、(笑)。
文化も含めて色々学べる本当に良い機会となっています。また次回報告しまーす。アァデー(Swiss-germanな「さようなら」。かなり訛ってます。)
いい加減飽きてきて、Java の勉強を始めてしまったくらいです。
いまいち、オブジェクト指向の考え方が分からず、まだぱっとしませんが、よく言われる「C++と似ている」というのは分かった気がします。
実は中学生のころ、Java を勉強したのですが、当時は BASIC しか基礎知識がなく、何にも分かりませんでした。で、C、C++ を勉強したので今度こそ理解できるかな?と挑戦してみたというわけです。
どの言語も C 言語をもとにして作られただけあって C 言語と似ている部分が多々あります。以前、友人に聞いた話ですが、この手のプログラム言語がもともとどうやって作られたかというと、まず、いくつかの機械語(直接ハードウエアとやり取りする命令)を使って超簡単なCコンパイラを書き、それを使って、新しい機能を拡張させた発展的な言語体系をつくるそうです。ですから、 Java やスクリプトの類はみんな C で作られたということです。
この話が本当どうか分かりませんが、どんなに先端の技術も、結局は古くからの技術がベースになっているわけで、結局はたくさん勉強しなさいってことですね。笑
さて、話は変わりますが、島根での出前授業に、yonedaさん(一つ下の8/29のblogの執筆者)のアシスタントとして参加します。前期は履修の関係で実験がなかったので、久しぶりの実験。今からとても楽しみです。^^
私が高校生の頃、物理の授業はひたすら問題を解く訓練をするものでした。いわゆる受験対策なんですね。「実験してみたい」当時よく思ったものです。だから、島根での授業では実験を取り入れます。電波を音にかえる簡単な装置、その簡単な装置を通して彼らの世界観を広げたい、そう思っています。
授業の次の日、サイエンスカフェという行事で、講演をすることになりそうです。「お茶でも飲みながら、科学の話を聞きませんか」、そういうイベントです。こちらも初めての体験です。こちらでは、私の研究を通して木星周辺の環境について、お話ししようと思っています。
初めてのことばかり、どうすれば面白い話ができるか、苦心する今日この頃です。
最近、幸か不幸か、英語を使う(話したりする聞いたり)機会が良くあります。今月の初めには、研究室にアメリカからお客さんがいらっしゃって、ごにょごにょと打ち合わせをしたりしました。先週は、ハワイ・すばる望遠鏡での観測があり、オペレーターへの指示は英語でした。さらにその観測の直後、ハワイ観測所でのセミナーに招待されて、自分の研究成果を英語で数十分ほど話しました。
まぁ、それぞれの出来具合はさておき(推して知るべし)、痛いほど感じたのが、「数字をうまく話せない!」ということ。具体的に言うと、どうしても数字を日本語で言ってしまいそうになるんですよ。たとえば、「18μm」を「じゅーはちまいくろん」とか。
そうえいば昔、とある研究会に参加したときに、台湾人が「AP8」を「えーぴーぱー」と言っていたことがありました(「8」を中国語(敢えてこう書きます)で読むと「パー」)。別の日本人も「1m」を「いちめーたー」とかしゃべってた記憶があります。
どうやらきっと多くの人が苦手なようです。数字は人間にとって身近すぎる存在であり、小さい頃からなじんできたものだからこそ、なかなか母国語の感覚が抜けないのかなぁ(勝手な推論)と思いながら、"one"から順に英語で言う練習をブツブツしていたら、案の定舌を噛みました。どなたか、数字の感覚をスムーズに外国語に切り替える良い方法を、外国語の習得が苦手なfujiwaraにこっそり教えてください。
物理オリンピックは世界中の最高レベルの高校生が400人ほど集まって大学、大学院レベルの理論問題と実験の実技試験を行うものです。
先月シンガポールで開催された物理オリンピックに、日本は初参加し、しかも初出場ながら銀、銅メダルを獲得することができました。
選手である高校生も大変ですが、同行する引率の先生方もそれ以上に仕事があるようです。うちの研究室の先生が選手団の代表を務めていたので苦労話を聞くことができました。
まず、本番前日に討論会が夜通し行われたそうです。これは問題が様々な国の教育課程に対して明らかに不利にならないかを検討するものです。
それが終わってから、問題の英文和訳に入ります。いかにして誘導のニュアンスを失わないようにするかが腕の見せ所です(うちの先生が担当しました。)。その後高校や塾の先生が、高校生にわかる言葉に再翻訳するそうです。
物理オリンピックに先立って国内の予選として物理チャレンジが行われています。8月初めにこの第二回が行われたばかりです。
来年の物理オリンピックはイランで開催されるそうです。目標は金メダル以外にありません。
いままでに難しくてきちんと理解してこなかった部分が4年になって一通り計算力をつけてみると、難解な数式に惑わされること無く理解できるようになっていたり、また、「やっぱりわからんわ・・・」と思うようなことがあったりと、発見の毎日です。(大丈夫か?笑)
発見の毎日なのは良いのですが、唯一困ったのは暑いことです。
せっかくの夏なのに院試が終わってから夏を満喫しようにも、もうすでにその頃は秋口なわけです。ですから、夏の暑さを感じながら勉強しようと思ってクーラーの無い教室で勉強しているわけです。(・・・といってもわれわれ学生に与えられた教室にはクーラーが無いので選択権がそもそも無いですが。)
いやー、集中できませんね笑 暑くて暑くて。それでも、文句言わずに勉強しなくちゃいけないのでつらいものです。早く終われー!涙
おととい、大学のオープンキャンパスがありました。理学部を代表して、来場者に向けて30分間の講演を行いました。客席は満席で立ち見が出て、それでもホールからあぶれる人がいました(計250人くらいかな)。
普段SSでやらせてもらっている出前授業は、年齢層がわりとそろっていて、しかも少人数(数十人)という感じなのですが、今回は環境がぜんぜん違っていてちょっと戸惑いました。が、講演自体は思っていたよりうまくいき、お客さんの居眠り率はおよそ5%以下…笑。ネタを仕込んだところでも、ちゃんと笑い(失笑)をとることができました。大勢の人の前で、自分が夢中になっていることを話すのは、結構気持ちよいですね。将来理学研究に携わる人が出てきてくれればなぁと願っています。
とはいえ、こんなことばかりしているわけにはいきません。2週間後には、自分が主導している観測があります。他にも解析し残しているデータが山積しています。結構危機的状況…。私の夏休みは、もうすでに終わっているのかもしれません。とほほです。
天文台で子ども向けの天文教室のアルバイトを2日程したのですが、本当にいろいろなお子さんがいます。天文に興味がある子、台内の虫やとかげを簡単に捕まえられる子、元気に走り回る子、、、とっても好奇心旺盛で、こちらがパワーをもらってしまいました。夏休みは始まったばかりです。子どもに負けないくらい、走り回ろうと思います。
しかし、明後日は今までほったらかしにしていた後輩や遠方からの仲間が我が家に集まります。たまには、仲間のためにも時間をさかねばと思い、ディナーには何を作ろうかなど、珍しいことを考えたりもしています。家の掃除もせねば。人間らしい生活に戻るための潮時でしょうか。
最近、同じ建物内でイタリア人研究者と知り合い、お昼を一緒にするようになりました。外国人同士のコミュニティ(というか、つながり)ってすごい!!お昼に時計台の前で待ち合わせになるのですが、わらわらとイタリア人が集まってくるんです。しかも、学内所属の人だけでなく、近所で働いてるというイタリア人までが、、、そしてランチは日本人がマイノリティ−。英語とイタリア語とたまに日本語での食事です。そして、食後は必ずカフェへ。しかもオープンカフェ。そして、必ずエスプレッソ。日本人だと絵にならないけど、彼らは絵になるんですよね。
日本にいながら、イタリア留学?状態で、かなり面白いひとときです。caio caio!
講義は6時間でした。話したことをすべて英語の文章にして、用いられた図を加えると100ページ以上の本のようになってしまいました。
作製は10名程度の分担作業で行ったため、一人当たりの仕事はそれほど多くありません。しかし、自分で考えて文章を書くよりも、他人の考えたことを文章に忠実に再現するのが思ったよりも大変でした。
と言いつつ、実は自分の役割は年序列で編集責任者だったので、このような作業はほとんどしませんでした。その代わり、次々と書きあがってくる文章をつなげたり、全体のバランスを調節するためにいろいろ指示を出したりしました。
最初は楽な仕事でラッキーだと思っていたのですが…一番大変であることがすぐにわかりました…
貴重な体験となりました。
毎日研究室に来る日々です。(いままでは?)
最近、家と研究室の往復でつまらないので、
ハーブを育てることにしました。
近所のホームセンターで苗をかいました。
ところが!!
なんと天文台にアップルミントが自生していました。
さすが大自然の天文台です。
早速ミントティーにしました。
「Skype ならどこでも話せます.」
とメールをいただきました.この skype というのは無料インターネット電話のサービスらしく,しかもソフトウエアをダウンロードして,登録するだけで使えるという非常に簡単なものでした.
中学校の頃に天文部のある学校間でインターネット会議をして協力して観測することがあったのですが,その頃に使っていたものは,固定されたIPアドレスを使用しなければならず,設定がいろいろ面倒でした.そんな理由で今までインターネット電話の類いは敬遠していたのですが,とても簡単にセットアップできて驚きました.
実際に通信してみても,へたすると電話よりも良い音質で話すことができました.試しに,研究室の隣の席に座っている韓国人留学生の子に入れてもらって,親御さんと通信してもらいました.すると当たり前ですが,国内で実験したのと同様きれいな音質で通信することができました.
こんなに簡単なシステムなら SS の会議とかもこういったインターネット電話でやれば,日本各地に散らばっているメンバーが苦労して一カ所に集まらずにすんでとても便利ですね.
W杯も終わり、maruyamaの大学でももうすぐ前期のテストです。1、2年の時より科目が少ないので、1週間くらいで終わります。ちょっと早く終わる分、早くはじまるので辛いですが…まあそんなことも言っていられないので、最近は専らテスト勉強をしています。
来年の夏休みは旅行に行く暇もなさそうなので、家族や友達と旅行や野外ライブの計画がたっています。他にも、本もたくさん読みたいし、家具もつくってみたいし、12月のテストに向けて、力学や電磁気の復習もしたいし、いろんな展示も観に行きたいし……と、やりたいことは山ほどあります。ものすごく欲張りな予定をたてようともくろんでいます(笑)。
最近は天文や物理の事以外にも、いろいろ興味が湧いてきました。有意義な夏休みにしたいなあと思います。でも、夏休みの前に、まずテストをのりきります!
先月受理され、今月めでたく出版された原始惑星系円盤の観測の論文。面白い結果(+きれいな画像)なのでプレスリリースしましょう、ということになっていた。で、先日、その記者会見があった。およそ10名程度の記者さんが来てくださいました。蒸し暑い中ありがとうございました。
初めての記者会見。20分くらい、今回の研究成果を話しました。学会発表などとは大きく違う点もあって苦労はしましたが、まぁとにかく、自分自身にとっても貴重な体験となりました。苦労はしたけど、同時に、成果を積極的に伝えることの重要性も改めて実感しました。科学研究の多くは税金によるサポート中で行われているということもあるのですが、何より「知りたい」と思っている人はいっぱいいるのですからね。
これからも、いろんな人に興味を持っていただけるような研究が出来るよう、精進したいです。
なお、今回の我々の研究成果は、読売・日経・赤旗・NHKで記事になったそうです。それから、国立天文台すばる望遠鏡のページ
http://subarutelescope.org/j_index.html
http://subarutelescope.org/Pressrelease/2006/06/27/j_index.html
にも詳しく載っているので、興味がある方はご覧あれ~(今ならトップページに掲載されています)。
6月中旬は韓国のソウルに9日間ほど滞在しておりました。
主な目的はサマースクールに参加するためでした。 具体的には同じ研究分野の大学院生や先生方が日本、韓国、中国から100名ほど集まって、著名な先生の講義を4日間集中的に聴講するというものです。久しぶりの授業でしたので大変刺激になりました。
大変だったのは、その授業の講義録を作らなければならないということです。すなわち授業を撮影したビデオを見ながら、先生が話した英語一字一句を文章におこし、プレゼンテーションで用いられた図や数式をすべて文章に組み込む時間のかかる作業です。
他にも韓国の研究室を見学できたり、韓国の学生にソウルの観光案内をしてもらったりと、とても充実した時間を過ごすことができました。
余談ですが、現地でワールドカップの韓国戦の観戦に加わってきました。朝の4時だというのに道という道を埋め尽くす赤いユニフォームを着た数百万人のサポーターに韓国パワーを感じました。
お久しぶりです。先月から今月、いかにも、というような大学院生生活を送っているような気がします。先月末、国際学会でアメリカへ行き、帰国後は実験に行き、その後データ解析をしないとなぁ、、、と机の前で「むむむむ」と現在うなってます。そして、明日セミナーで発表があったり、と暇なのか忙しいのかは良く分かりません(笑)。本人の気持ちの持ちようですね、きっと。
今回のブログはとりたてて話題はないのですが、、、学生生活はこんな感じです。
今日、友達や先生と後期の実験の話をしました。その実験の授業は、担当の先生ごとにテーマがあらかた決まっていて、いくつかテーマがあるなかから自分がやりたいものを選んで4、5人で実験を行なうというもので、今までの物理実験よりも自由度のある授業なんです。私は、学部の研究室は理論系に進みたいと考えているんですが、この物理実験は面白そうなので、とる気満々です。今のところやりたいテーマは、宇宙線がからんでいる実験。希望者が多いと、第2希望、第3希望、、の実験テーマをやることになってしまうんですが、でもやってみたら面白いという事は山ほどあると思うので、どんな実験テーマになってもきっと楽しいだろうな〜と、期待を膨らませています。
宇宙を観測するには次の障壁を越えなければなりません.
地球大気が光っていたり,太陽系内を漂うダストが黄道光として光っていたり,銀河にまでスケールを広げれば銀河面内を漂うダストが光っていたりするので,その先にある遠方銀河を観測しようにもなかなか一筋縄には行きません.
これを乗り越えるために,一つの発光体の要素であるダストについてたくさんの研究があり,未だにその時代に書かれた論文が遠方銀河の探査などでの基礎になっていたりもするようです.論文の被引用数にして400を越えるものもあります.
まだまだ大学生で,研究者の卵にもなれているとは思えませんが,将来自分がこんなに引用される論文を書いてみたいと思いました.
先日、国立天文台が開発した「4次元デジタル宇宙シアター」を見学しました。ちょっとした宇宙旅行を、偏光グラスを付けての立体視で楽しめる、というシアターであります。地球から飛び出して、太陽系、銀河系を超えて、宇宙の大規模構造までも俯瞰してしまうのだ。立体視なのになぜ「4次元」?それは、時間軸方向にも旅することが出来るからです。遠くを見ることは、過去を見ることなのです。
このシアター、実際の天文学の研究で得られた観測データ、シミュレーションデータに基づいて、作られているといいます。すなわち、天体の位置や距離などは、全て「正しい」データであります。さらに、地球大気の散乱までも実際に解いた結果を表示しているといいます。うーん…そこまで凝らなくても…と思えてしまうのですが、まぁそれくらいのこだわりぶり。
実は私、数年前の一般公開された直後にも一度見たことがありました。つまり今回は二度目の体験なわけですが、まったく飽きることなく、食い入るように見てしまっていました。まぁ、それくらい興味深いものだということです。ちなみに一般公開は2ヶ月に1度行われています。専門の解説員がついて、今映し出されているものが何なのかをわかりやすく説明してくれます。未体験の方はぜひ一度お試しあれ。
また、この「4次元デジタル宇宙シアター」を疑似体験できるソフトウェア"Mitaka"も、なんと国立天文台からフリーで公開されています。地球からスーッと視点を引いていって、宇宙の階層構造を眺めながら130億光年先の「宇宙の果て」までを旅することが出来るのだ(しかも自分で操作して)。なんとお得!
カフェなどにスクリーンを配して、この"Mitaka"を投影しながらお酒なんか飲んでみたり出来れば、それこそ宇宙旅行しているようなリッチな気分になれたりするかな…。一度試してみたいです…。
観測を始めてから、曇って観測が出来ないという日は1日もありません。日本では考えられないでしょう。毎晩、すばらしい星空、すばらしい月、ため息の出るような日の出日の入りを見ています。
私は、木星周辺に分布するナトリウム星雲について研究しています。そのナトリウム星雲を発見したボストン大学の教授らも、我々のチームに加わって観測しています。大変光栄なことです。彼らと会った初日は、英語に不自由していて今も不自由ですが、幾分聞き取れるようになってきました。
観測のデータも観測生活も、ここでみられる大自然も、英語を話す生活も、どれも私にとって重要な経験になると思います。
聞いた話ですが,ナイジェリアには天文学者が2人しかいないらしく,天文台などもないそうです.そこで,一昨年に来日されたときに日本からアマチュア用のものですが望遠鏡を持ち帰りました.
ところが,望遠鏡の使い方というのは意外と難しく,すぐに覚えられるものではありません. 実際に,ナイジェリアに帰ってから望遠鏡はほとんど使えなかったそうです.
そこで,中学校時代からずっとアマチュアで天文をやってきた僕が望遠鏡の使い方を教えるようになりました.当然,英語で教えなくてはいけないわけですが,英語の授業や英語を話す機会なんて,高校の時以来といってもいいくらい昔でした.おかげで,はじめは意思疎通がすごく大変でとても困りました.
ところが,次第になれてきて言葉で意思疎通できているのかわかりませんが(笑)望遠鏡の使い方をなんとか教えることができました.残念ながら実際の空では望遠鏡を使うことができませんでしたが,太陽を導入したりする訓練をしてなんとか自分で天体を導入できるようになっていただきました.
人にものを教えるのは難しいですが,言語が違うともっと大変です.少しでいいから毎日英語の勉強をしたらいいのかもしれません.(でも,物理の問題を解いている方が気楽なわけですが笑)
近々、私の通っている大学の、物理学科のオリエンテーションに参加してきます。これは2泊3日で、研究室紹介や講演会等、大学がもつ軽井沢の施設で行われます。去年は幹事として行ったため、先生や先輩とはあまり話せなかったのですが、今年はいろいろな話を聞く時間もありそうなので、進路のことや研究室のこと等々、いろいろお話しできるのが楽しみです。
今年のゴールデンウィークは特に出かけることもなく、家か研究室にこもっておりました。というのも、やっていた原始惑星系円盤の研究がまとまったので、学術論文として発表するための準備や対応に終われてたのでした。
学術論文というのは、各分野の学術雑誌に投稿されるわけですが、投稿された論文が全部そのまま載るわけではありません。必ず「レフリー」と呼ばれる論文の審査員(その筋の専門家)が付いて、その論文の中身について精査し、間違いが無いか、その雑誌に掲載する価値があるか、あるいはどこをどう修正すればよりよい論文になるか、についてコメントをくれます。たいていの場合、何らかの注文がつけられるので、修正して再び投稿、という流れになります。
で、私はまさにそのやり取りなどをゴールデンウィーク中に行っていました。レフリーからは、「図の説明文が短すぎるからもっと丁寧に書け」とか、「英語が分かりにくいゼ、ベイビー」とか、「タイプミスがあるよ」とか(恥)。ただ、論文の中身についてはほとんど問題が無かったようなので、わりとスムーズに受理されることになりました。というわけで、この私の論文は来月上旬くらいに、とある学術雑誌に掲載されることになります。ちなみに掲載されるのはたったの4ページ。この4ページのために、半年以上費やしたわけです。はい。
研究者ってのは、不思議な商売だと感じました。
今年のゴールデンウィークは特に出かけることもなく、 研究室にこもっておりました。 というのも今年度で大学院を卒業する予定なので、 そのために必要なドクター論文の執筆の準備をしていました。
うちの研究室には新しく修士1年生が二人とポストドクターという大学院を卒業したばかりの駆け出しの研究員の人が一人やってきました。 ポストドクターの人は中国からの留学生です。 明日は研究室の新入生歓迎会です。 歓迎会を機にうまくなじんでくれればようなと思います。
物理系の計算に直接必要かといえばそうでもないかもしれませんが,計算機の上で計算をする訳ですからシステムについて学ぶのも悪くないと思います.先学期ではOpenGLを使ってCGを勉強する授業をとっていたおかげで,プレゼンなどですぐに実践できた例もありますし,いつ役に立つかはわかりません.
大学にはたくさんの授業料を払っているので,せっかくなので役に立ちそうな授業は積極的に取り組んで行きたいと思っています.
もうすぐゴールデンウィークですね。みなさまはもう予定でいっぱいでしょうか??maruyamaは、大学の友達と1泊2日で箱根に行ってきます。あとは量子力学や統計物理学のお勉強ですかね。
しかし、サイエンスの研究をするとよくありますが、理解しがたい現象に遭遇するもので、私の研究も例外ではありません。木星の衛星、イオの火山から流出する大気の発光が、イオ付近と、イオや木星からはるか400万キロメートル離れたところで、同様な時間変化をするのです。どうして、離れたところにあるガスが、同様の変化をするのか、解明すべく、ハワイのマウイ島、ハレアカラ山山頂に設置した望遠鏡で詳細な観測をすることになりました。
30日にも及ぶ長期間の観測、さすがに大変そうですが、楽しみにしています。出国は合同大会の翌日、、、学会の準備と観測の準備、大変ハードな毎日です。
先週から実験で筑波のKEKに出かけていました。今回の実験では、大学で行なう実験準備の段階で、普段は滅多とない機械のトラブルが3つも続き、KEKでの実験も無理かも、、、と諦めたくなるような情况でした。他の研究室の方の協力を得て、何とか実験準備を徹夜で終えて、いざKEKへ。
そしたら!!何とKEKでビームがシャットダウン。こーんなにトラブルが続くと実験禁止のお告げなのかと思ってしまいます。昨晩、東京に戻ってきました。
突然できた空き時間、今日一日はのんびりすることにしました。とは言え大学に来てますよ(笑)。実験モードというよりは、書類処理モードで過ごしております。お昼は友人と建物の屋上でのんびり食べました。本当、良い天気。ひなたぼっこには持ってこいでした。
3月末に松山で物理学会があり、無事に発表を終えてきました。天文学会でジュニアセッションがあったという話が出ていましたが、物理学会でも世界物理年2005を記念して去年度からジュニアセッションが行われるようになりました。今回初めてそのジュニアセッションのポスターセッションを見てきました。
まず、大学院生の研究に引けをとらない予想以上の研究テーマの掘り下げ、発表への周到な準備に驚きました。特に実験器具の実物や模型を用いた説明は通常の大学院生の発表には見られないもので、大いに観衆の興味を引いていたようです。天文学会のように物理学会のジュニアセッションもこのまま毎年続けばよいと思います。
いよいよ新学期が始まり、うちの研究室でも修士1年2名と大学4年生2名が新たに配属となりました。来週はこの一年で自分が何をしたいのかを提案するプロポーザルが行われ、今はその準備をしているところです。
最近は毎回毎回同じような話になっているように感じたので,今回は「土星の質量を量る」話をメインにしてみようと思いました.式を使わないために物理法則をCGを駆使して説明したりすると,小さなお子さん方への受けは非常に良かったのですが,大人のお客さんにはなんとなくしらけられてしまった感じがします.
CGを使って描いてもそれが現実とはかけ離れているように感じられてしまったのではないでしょうか?
# そもそもうまく説明できてなかったのかもしれません.
初めての試みでいろいろ試行錯誤した訳ですが,今後はもっと修行を積んで式を使わないで物理を知ってもらえるようなそんな解説が出来るように努力していこうと思います.
本日は来週から始まる授業のガイダンスがありました。去年のガイダンスから、もう1年経ってしまったんだと思うと、本当に時が経つのは早いなあと実感します。今年はどんな科目をとろうか、必修は、選択必修は…などと、友達とおしゃべりしながら考えているうちに、すっかり夕方になってしまいました。ある程度は時間割の方も決まってきたので、来週からの授業、頑張ります!
今年は3年生なので、進路の事をはじめとしていろいろ悩んでいます。でも、そういった悩みも含めて、実りのある1年にして行きたいと思っています。
しかし、実家で研究をするのはかなり違和感があります。こたつに入ってノートPCをひろげ、木星の観測データをひたすら解析、、、しかし、楽な姿勢で(たまにはごろごろしながら)、研究するというのも貴重な機会かもしれません。
銀河学校で学んだ高校生は、新学期を迎えました。僕も院生になりました。高校生は、どんな影響を受けたか、数年後を楽しみにしつつ、数年後の我が身を心配している今日この頃です。
先週、和歌山市で日本天文学会の年会が行われました。天文学会には、ジュニアセッションという中高生が研究発表を行う場があります。今年は、昨年木曽観測所で行われた「銀河学校」の卒業生2組が、銀河学校で研究したことを発表していました。テーマは、「球状星団中の変光星」や「銀河系内のダストの減光」といったなかなか難しいものだったのですが、数百人の聴衆がいる中でも、非常に堂々と発表していたのが印象的でした。発表前は緊張からか堅かった表情も、発表後にはみな笑顔でした。
彼ら/彼女らには、発表した後の達成感や感動と、研究を支えてくれた人々への感謝の気持ちを忘れないでほしいと思います。そして何より、科学への好奇心をいつまでも持ち続けてほしいものですね。
私の近況はというと、 高校生を対象とした活動がたまたま重なりました。
先週は東京都の高校での出前授業を行ってきました。 職業を訓練する専門性の高い高校で、学生さんたちの礼儀正しさに感服しました。 当日の朝まで7週間連続の実験を行っていたので、 最後の一週間はその出前授業の準備と重なり大変でした。
今週の月金には僕の所属する研究室に高校生が見学に来ました。 毎度ながら外から見てもよくわからない真空実験装置よりも触って解るマイナス200℃の液体窒素に驚いていただけるのが楽しみになってきました。 今週はスキーに行ってきたり、ファ●ナルファン●ジー12をプレイしたりと 久々に長く休みをとれて疲れがとれました。
しかしそれも今日まで、今は月末の物理学科の準備をしているところです。
さて、話は変わって、、、
年度末、卒業や栄転で研究室を後にするメンバーが出てきます。いずれ私も、、、なのですが、送る側は寂しいですね。もちろん4月から新しい学生さんが来るので、別れの後に出会いもありますが。一年はあっと言う間でした。残り数週間でたまっている論文を書き上げてしまいたい!!そして、新たな?気持ちで新年度に臨めるようラストスパートです。
先日、某ニュース番組でおなじみの筑紫哲也さんが書いた「ニュースキャスター」という本を読みました。この中に、とっても大事だと思うことが書いてあったので記しておきます。
「教育にとって一番大切なのは、子どもたちがこの世界には自分のことを大事だと気にかけている者がひとりでも存在しているのだと信じられることだ」
これは、クリントン元大統領と日本の市民が某ニュース番組の中で直接対話したときに、クリントン元大統領が教育について語ったときの言葉なのだそうです。
いま日本では、理科離れだの何だのといろいろ騒がれていますが、クリントン元大統領の視点で日本の「教育」を見直してみると、もっとやるべきことはほかにいろいろありそうな気がしてきました。
さてさて、私fujiwaraのことを大事だと気にかけてくれる人は、いったいどれだけいるのでしょうか?そんなことを考え出したら、眠れなくなってしまいました。
というわけで、こんな時間に書いています。みなさんは…、夜はちゃんと寝てくださいね。
今年は、TA(教員のアシスタント)として参加します。TAをするのは4回目になります。3泊、昼夜問わない研究生活をすごすので、疲れ果ててしまいますが、毎年楽しく研究のお手伝いをしています。どんな高校生がやって来るか、大変楽しみにしています。
京都へ1人旅に行ってきました。前回のmaruyamaのblogで、中学や高校の頃とはきっと感じ方が違うはず、と書きましたが、やっぱり違いました!まず一人で行った事が大きかった気もします。自分が居たい分だけ石庭を眺めていたり、寺を見つめたり、庭をゆっくり見て回ったり…。物事をみるときの感じ方って、3〜5年でずいぶん変わるんだな、ということを実感しました。そして鹿に襲われるということも、20歳になって初めて経験しました。笑 京都の他に奈良にも行ったのですが、鹿せんべいを持っていたら、後ろから激突され、怖さのあまり鹿せんべいを手放しました。ああ、こわかった。。次に奈良に行った時は、上手に鹿せんべいをあげられるようになりたいと思います。
現在僕の所属している研究室に 韓国のInha大学から Lee先生とその学生Kimさんがお客様として滞在しています。 目的はμ4PPと呼ばれる世界的にもユニークな実験装置を用いた実験を3週間ほど行うためです。 今回僕を含む研究室のメンバー二人で、 彼らの実験計画の実行、管理や生活面のケアを受け持ちました。
どのような実験を行うかという計画や方針については基本的に韓国からのお客様の指示に従い、 実際の実験の実行は我々が行います。 自分一人で思った通りの実験ができれば簡単な話なのですが、 お客様を招いての実験というものには予想以上に様々な困難がありました。
お互いに持ち寄った実験装置のマッチングがよくなかったり、 持ち合わせている常識が異なったりして困ったということはよくあります。 一番厳しいのは、相手が我々の実験装置に過剰な期待を持っており、 その期待を裏切らないように努力しなければならないことでした。 相当なプレッシャーです。
前に韓国に行って実験をして、結構大変だったという話をしましが、 逆に外国からお客様を招いてその実験を行うというのも同等以上に大変なものでした。
トリノオリンピック、女子フィギュアスケートが盛りあがってるのと同時刻、鹿児島の内之浦からASTRO-Fが無事に打ち上げられました。日本初の赤外線天文衛星の誕生です。名前は「あかり」になったそうです。おめでとうございます。
昨年の7月のAstro-E「すざく」衛星に続き、旧ISASから連続して二期、打ち上げに成功です。旧NASDAのH2Oの打ち上げ成功も重なり、日本宇宙研究/開発お祭り状態ですね。これから新しい物理がどんどん出て来るのでしょう。誰もまだ見たことがない星の状態を観測できるんですよ。そう思うとドキドキワクワク、研究の醍醐味ですね。
今週は研究室の人の卒論提出日でした.一人の卒論生に僕のやっていたことを代わりにやってもらっていたので提出日前や発表前日などは準備でてんやわんやでした.
無事協力してもらっていた卒論が終わったのもつかの間,今度は大学の期末試験です.なかなか難しい内容が沢山あるので結構詰まっています.その上,僕の学年は授業担当が変わる年らしく,主要科目の過去問がほとんどないという結構つらい状況.おかげで勉強にはなりますが,毎回ハラハラしています.というわけで,また試験勉強に戻らさせていただきます.次は試験後かな?
無事(?)テストも終わり、春休みがはじまりました。といっても、もう4分の1がすぎてしまいましたが。。実は今度、京都へ1人旅に行ってきます。以前から予定はありましたが、実際宿泊場所を予約したりするのはごく最近。なんとか予約できました。4日間程京都や奈良の寺を観て回ろうと思っています。中学や高校の修学旅行でも、京都・奈良は行きましたが、その頃とはきっと感じ方が違うはず…!と、わくわくしています。東大寺の大仏も観る予定です。学部生のうちに、長期休暇を利用して、できるだけ旅に行きたいと思っていますが、今年の春は1回くらいしか出来なそうです。涙 楽しんできたいと思います。
やはり、木星の衛星、イオの火山から噴出される火山性ガスの分布について調べています。火山性ガスには、硫黄、酸素などが多く含まれますが、私が主に研究しているのは、火山性ガスの中では少数派のナトリウムです。少数派ながら望遠鏡を使えば、他のガスよりは明るくて観測しやすいのです。
私の所属する研究室では同様の研究を何人かの先輩が行ってきました。そんな状況でどんな発見ができるか、眼力が問われる研究です。未明の木星を眺め、そこで生じている壮大な現象に想いをはせる日々です。
この二週間はずっと実験をしていたのですが、 実験中に感電するアクシデントがありました。
実験に必要な高電圧を発生させる手順を、 正しい順序で行わなかったのが原因です。
何度も使っているなれた実験装置だったのですが、 たまたま実験装置の一部の配置がいつも少し異なっており、 それが手順を誤る1つの要因になりました。
実験はのこり数日ですが気を抜かないでがんばろうと思います。
以前、博士過程でも授業がある話を書きましたが、その中で取り上げた「先攻横断型講義」の最終報告会が先週末にありました。この授業では、各自の研究紹介を一通り終えた後、グループをつくって、そのグループで1つのプロジェクトを掲げ、やり通しなさい、というお達しがありました。私の入ったグループでは、「科学知識をどうすれば一般の人にわかりやすく伝えられるか?」ということをテーマに、その方法論を考え、その効果をアンケートで検証しました。絶対にこの方法しかないというわけではありませんが、考えた方法が有効であるという結果を得、発表(今後のため、という理由で英語です、、、)も無事に終えました。私は、サイエンスステーションに参加もしており、そもそも興味のあったテーマでしたが、チームのメンバーはもとより、報告会で聞きにいらしていた企業の方からたくさんの質問、コメントが出て、興味をもっていらっしゃる方が多いことが分かりました。これから取り組んでいかないといけないテーマのようですね。7班の発表があり、私たちの班は第2位の「アイデア賞」を授賞しました。わーい!!
科学技術をどうすれば分かりやすく一般の人に伝えられるか、、、東大本郷キャンパスでは、シンポジウムが開かれましたし、駒場キャンパスでも科学技術インタープリター養成講座が開催されており、少しずつ動きはじめている分野ではあるようです。ですが、高校への出前授業もそうですし、一般の方への講演会などは、研究者のやる気にまかされており、研究との両立を考えると大きな負担になっている場合もあります。まだまだ個人のやる気、努力に依るところが大きく、そのために、「ちょっと興味があるけど、、、無理かなぁ。どうすればいいのかなぁ。」と躊躇してしまった研究者も多いと思います。「どこまで(順備など)研究者が負担しないといけないのか?」なかなかジレンマも多いです。さらに、どう扱ってよい分野なのか手ごわいです。ですが、今後を考えると、やはりここで誰かが頑張って、研究者が外へとアピールすることが普通となるように、ブレークスルーをつくらないといけないでしょうね。そして、SSはその頑張っている一集団だと思います。
追伸
報告会での資料があるので、欲しい方は連絡下さい。
1つの方法論ですが、こういう風にも考えるのか、というヒントになりますよ。
さてさて、最近は研究で天体の高精度な測光をやっています。最近流行の系外惑星などと同様で0.1%程度の精度が要求されます。今までなんとなくでやってきた生データからごみを取って使えるデータにする操作や、絶対的な明るさに変換するための比などを計算する際にいちいち一つ一つに注意が必要です。(それらの精度が簡単に1%以上の誤差を乗せてしまう。)正月にSuprimeCamの画像の制約で培った技やいろんな試行錯誤の上、ようやく有意な差が検出できそうな目星がついてきました。
実はCCDの読み取りの順番が飛び飛びだったりとかそういう細かいことも勉強しつつ、解析するのはものすごく苦労しますが、答えの分からない問題を解いている快感がたまらないわけです笑 早く結果が出るように、でも捏造することもないように(!)がんばろうと思います。
それでは、また。
先日、3年生の実験発表会が大学で行なわれました。今2年生がやっているのは実験テキストがあって、それにそってやるというものですが、先輩たち3年生の実験は、自分たちでテーマを決めて行なうという実験でした。それが発表を聞いていてとても面白そうで、実験系か理論系かで、また迷ってきました。もうそろそろちゃんと考えなくては。。
さてさて、先にも書いたように、もうすぐ後期テストが始まります。それが終われば春休みです。2ヶ月程あるので、満喫したいとおもいます。
私は、木星の衛星、イオの火山活動によって火山ガスが木星の周りに分布している様子が、毎日変化することについて、研究し発表しました。一定の成果があったため、それなりの内容を発表できたとは思いますが、できれば、コンピュータ・シミュレーション(コンピュータで現象を再現し、解釈に役立てる)までこなせなかったのが残念。来月の課題です。
とは言っても、卒業するための課題を終えた我々学生は、ちょっと浮かれ気分。研究以外のことする貴重な機会です。来週、1/27はモーツァルトの250歳の誕生日、友人とちょっとした音楽会を企画したりしています。
そろそろ修士課程を卒業する先輩方の、修士論文を完成させるためのお手伝いもせねばなりません。ちょっと一息といったところでしょうか。
去年の話しになりますが、厚木にあるNTT物性研究所というところで1日だけの共同実験をしてきました。きっかけは11月の国際会議でした。自分と同じ物質を異なる実験装置で研究している発表が目に止まって、質問、相談をしているうちに1日見学を兼ねて共同実験してもらえるという話になりました。自分の中では最近のちょっとうれしい出来事でした。
メーカー企業などではよく基礎研究所と冠して製品と必ずしも直結しない基本的な研究をする部門を設けているところがあります。このような企業の研究所に入るのは初めてで、大学とは明らかに異なる守衛や受付の方の対応にはじめ非常に緊張しましたが、実験室に入ってみると結構大学に近いラフな感じで少し安心しました。やはり大学より設備が充実していて、安全管理等が徹底しているという印象を受けました。
話を聞くと大学と違い、研究が景気やトレンドに大きく左右されるとのことでした。特に研究費はバブル期の10分の1ぐらいになってしまったというので驚きです。
昨日に引き続き、です。
昨日の自分の日記を確認しておこうとSSのHPを訪れたところ、何となーくアクセスカウンターに目が、、、「10000」という数字が。ん?これ壊れてるんじゃないの!?と猜疑心いっぱい。HPの管理者にまで問い合わせる始末。そして、確認して頂いたところ、本当に10000人目、きり番を踏んだようです。全く狙ってなかったので、感動が大きいです。
一般の方でなく、SSの身内であったのが申し訳ない気もしますが、、、まぁ、いいやぁ。昨年、おみくじで凶を引いてしまった私ですが、今年は幸先がよろしいようで。ふふふ。
今年もよろしくお願いします。
昨年度は修士論文をがしがし書いて、お正月なんてなかったのですが、今年は十分にお正月を満喫しました。本当、のんびりし過ぎだなぁと苦笑してしまうくらいでした。時間があるから論文でも読もう!と思ったりしましたが、思っただけでした、、、日ごろの研究もしかりですが、自分で自分を律しないといくらでもだらけてしまいます、、、提出するような宿題もないですからね。
ところで、ところで、今さら湯湯婆(ゆたんぽ)に感動です。私も子どものころに使ってた(母親談)とは聞きましたが、かなーり古いイメージがあり、「昔のもの」と思っていました。ですが、湯湯婆にまさる暖房器具はないのではないでしょうか。街中では御洒落なケースに入った湯湯婆も売られていますし。
実家でその偉力を再確認し、東京の下宿でも活用しています。本当にぬくい!!(あったかい!!)オススメです。
観測は主焦点カメラのSuprimeCamを使って,近傍銀河の撮影を行いました.普段から大学の望遠鏡使って小さなCCDカメラを使って観測をしているので,制約するのも特に難しくないだろうと思っていたのですが,大間違い.SuprimeCamは80Mpixel(普通の携帯は1~3Mpixel,デジカメでも9Mpixel程度)もあるのでデータがとにかくでかい.一つのファイルが370Mbyteくらいになります.
当然普通のパソコンではPhotoshopとかで開くことが出来ず,Photoshopを持っているともだちの家に行っていじろうとしたのに結局無理.仕方がないのでコマンドラインでirafという天文データ解析ソフトを使って色付けしたりしました.(これはメモリが少ないマシンでも走るように出来ている.)
さんざんの苦労の結果,ようやく完成したのがこれ.結構きれいに出来ました.
ところで、みなさんはどんなふうに年越しを迎えましたか?おうちでまったり、バイト…いろいろあったかと思いますが、maruyamaは29日から1日の朝6時までカウントダウンライブがあったため、幕張まで行ってきました。19年間自宅で過ごしていたmaruyamaにとって、これはわりとびっくりな事なのです。笑 それにしても、とっても楽しい年越しでした。大晦日には年越しそばも食べ、好きなライブをみての年越しは最高でした。
本日は1月2日な訳ですが、今年はどんな年になるのか楽しみです。どんな年にしようかとふと考えたりもします。…その前に、たまっている課題やらレポートやらを片付けなければ行けないのですが。。なんとか時間を作らなければ。まずはそれから頑張りたいと思います。;
■ メンバーのみんなが二日にいっぺん交代で日記つけてます。
■ 科学に携わる大学生・大学院生たちの日常をのぞいてみてください。
Dec 28, 2006
博士論文を提出
こんにちは。 Yamazakiです。つい先日、博士論文を提出いたしました。
博士論文は自分の大学院博士課程 の成果をまとめたものです。 博士課程は約5年間ですので、 博士論文は量も質もかなりのものになります。 これを審査されて合格すれば、晴れて博士号を取得できます。 つまり、ミスターからドクターになります。 不合格となれば、留年となります。 ですので、皆一生懸命博士論文を書いています。 僕自身もこれほどがんばったのは受験勉強以来だった気がします。
博士論文の提出は終わりましたが、年明けには 博士論文発表会があります。 これは博士論文の内容を5人の審査員の方に説明するものです。 ここで、最終的な合否が決まります。 博士を認めるかどうかの試験なわけですから、 この試験ではかなり厳しい質疑応答が行われます。 英語ではこの試験はディフェンス(試問)と呼ばれています。 まさに質問(攻撃)に対するディフェンス(防御)といえます。
この発表の準備のため、今年の年末年始はずっと学校に滞在することになりそうです… それでは皆様よいお年をお迎えください。
Dec 17, 2006
畑違いの実習
先日,国立天文台が主宰するすばる望遠鏡を使った観測データの解析の実習講習会が開かれたので参加してきました. 代表的な4つの装置ごとに班に分かれ,解析実習を進めるという形式で5日間そのデータ解析に取り組みました.僕はスペクトルデータを扱ったことがなかったのでせっかくの機会だと思い,高分散分光器(HDS)の講習を選択しました.
同じ CCD カメラを使っているデータなのに一次処理などの手順が撮像データに比べてだいぶ違ったり,そもそもデータの見方が分からないなど最初は非常に苦労しました.しかし,その講習期間の長さから徐々に理解することが出来るようになって,最終日には自分でデータを取得してスペクトルを抽出できるようになったと思います.
体験型の講習はやはり一方的な授業よりも効率的に習得が出来ますね.今回の体験を自分の授業にも生かしていきたいと思います.
Dec 15, 2006
研究室選び
どうもこんにちは。maruyamaです。つい油断して、風邪をひいてしまいました。皆さん大丈夫ですか?さて、私の大学では4年生から研究室に配属されます。まず学生は自分の行きたい研究室を第5希望まで書いて、提出します。その提出のしめきりが、昨日あったのです。私もちゃんと提出してきました。希望書を提出するにあたって研究室訪問をするのですが、そこで気づいた事は、いろいろな先生方と具体的に研究のことについて話したのは、(恥ずかしながら)初めてだということです。一部の先生とは、普段どんな研究をしているのか等々、聞いたりお話した事はあっても、普段は授業の質問くらいで、ゆっくり話す事がなかったのです。4年の研究室を選ぶにあたっては、4年生でやることはもちろん、卒業後のこと等を考えるいいきっかけにもなって、いろいろな意味で良かったなあと思いました。それに、普段は話さないようなクラスの人とも、研究室の話題をきっかけに話をしてみたり(結構盛り上がって、ついつい話し込んでしまったりする)、どんな事が勉強したいのか、どんな事を将来やりたいのか、いろんな話ができました。
第一希望の研究室に配属される事を願いつつ、4年生への準備として、基礎の勉強をがんばらなくてはですね。
Dec 13, 2006
気をつけねば…
どうもみぞおちが痛むと思ったら、十二指腸潰瘍にかかったようです。久々に病院のお世話になりました。症状が軽いので経口薬を飲むだけで済んでいます。ちょっと忙しくなると、健康管理など忘れてしまいがちです。ここ最近までかなり忙しい状況が続いていたので、疲れがたまっていたのでしょうか。好きでやっている研究生活ですが、やはり疲れてしまうと体は正直に反応するんですね。しばらくは、のんびりした研究生活を試みます。ここ1ヶ月は、ちょっとエキサイティングすぎたかもしれません。何事も、心身共に余裕を持たねば…。
Nov 30, 2006
バリローチェ&カフェ
こんにちは、yamazakiです。11月中旬は学会でアルゼンチン南のほうのサン・カルロス・デ・バリローチェという観光都市に一週間滞在していました。雪山に囲まれた湖水地方で大変美しいところでした。一番印象的だったのは食事でした。アルゼンチンは牛が多く、夕食では厚さ5cm以上のサーロインステーキをほぼ毎晩1000円弱で食べることができました。学会発表のほうも南米のノリなのか、2割ぐらいの講演が事前にキャンセル、さらに2割ぐらいがドタキャンというのんびり(?)したものでした。もちろん自分はちゃんと発表しました。
先週の土曜には川崎図書館のサイエンスカフェでスピーカーを担当しました。今回の特徴は、質疑応答の時間が1時間とSS史上最長(?)に設定されている点でした。そのためか、基本的な質問からハイレベルな質問まで非常に多くの質問がでて場が盛り上がりました。ほとんどすべてのお客様が一回以上質問してくださったことも大変うれしいことでした。
翌日の日曜日にはサイエンスアゴラに参加しました。実物や実演を取り入れたサイエンスショーの質の高さに軽くショックを受けました。次回の出前授業でこれらの要素を取り入れられないか模索中です。
いろんな意味で本業からやや逃避を続けてきましたが、とうとうあと3週間で博士論文を書かなければならないところまできてしまいました…
Nov 28, 2006
海外出張から帰りました
1週間ほど、ボストンに滞在していました。ボストン大学の研究チームとのミーティングや研究会があったためです。ボストンは大学の街、ハーバード大学、マサチューセッツ工科大学などもボストンやその付近にあります。ノースウェスタン大学というのもありました。日本語で言う、私の大学と同じ、東北大学です。ボストンの緯度は、旭川と同じくらい、この時期は結構寒いんです。私も真冬のコートを着ていました。今回得た成果は研究面でもありましたが、度胸もつきました。ボストンへ行くため、ワシントンで飛行機を乗り継いだのですが、予約した飛行機に乗れず、その日のボストン行きのフライトはもうなく、急遽ワシントンで一泊。ボストンのホテルの一泊分をキャンセルしたり、ワシントンでホテルを探したり、初めての経験で大混乱。英語であちこちに電話するのも初めての経験でした。そんなこともあり、英語は下手なままですが、知らぬ間に度胸がついてしまいました。ボストンでの自由時間も、一人で知らないところをフラフラしたり、買い物に行ったり。勉強の旅でしたが、副産物は少なくない旅でした。
修士論文締め切りまであとニヶ月…
どうもこんにちは。fujiwaraです。ご機嫌いかがでしょうか。先日、新宿に行ってみたら、あたりはイルミネーションでギランギランしていて、驚きました。えぇ、気づいてみると、もうすぐ12月。早いものですね。
が、私のような修士課程の2年生の多くは、そんな感傷に浸っている場合ではありません。修士課程を終え、修士という学位を頂くためには、修士論文(通称「修論」)というのを提出し、その審査に合格しなければなりません。で、その修論の締め切りがニヶ月後に迫ってきています。そろそろ集中して執筆に取り組まなければならないのですが、いろいろとプロジェクトにかかわっていたりすると、他にもやらなければいけないことがいっぱいあるわけで…。全く書けていません。
とはいえ、修論というのは修士課程2年間の成果をまとめるものですし、中身の濃いものを書きたいものです。これからしばらくは、何にどれだけ時間を割くか、そのバランス調整が大事になってきそうです。
Nov 25, 2006
忙しいときに限って
忙しいときに限って,いろいろと問題が山積みになります.たとえば,一番原始的な問題ですが,パソコンの調子がとても悪いです.最近のパソコンはメモリの使用量が多いので,メモリ不足を感じ 512Mbyte 足して 1.12 Gbyte に増強しました.ところが,この増強以来どうもパソコンが不安定なのです.(と思っています.)
しかも,発生原因が特定できていないのでたちが悪いです.暇を見ながら少しずつ問題をつぶしていますが,原因特定までまだしばらくかかりそうです.できれば,「メモリの初期不良である」と断定できれば初期不良で返品できるのですが,いろいろメモリに試験的にアクセスしてみても,まったく無意味で正常な動作をします.うーむ・・・
それから,卒論.今までやったこともない宇宙論をテーマに選んでしまったので,言葉の勉強,新しい数学の勉強が大変です.という話は前回書きました.で,今回中間発表を終えたのですが,やはり付け焼き刃的な発表だった感が否めず,正直言ってズタボロでした.
今回の失敗を胸に2月の発表まで全力を尽くしたいと思っています.
Nov 24, 2006
必要不可欠になったもの
こんにちは、maruyamaです。寒がりの私にとっては、なかなかつらい季節になってきました。この間、普段使っているノートPCの調子がおかしく、どの機能も使えないと言う状態になってしまいました。今はもう大丈夫で、今まで通り使っているのですが、そのときはかなり焦りました。私は、高校まではレポートも手書きで、家にパソコンはあっても、インターネットをつかったり、簡単な年賀状を作ったりするくらいでした。それでも高校生のときはそれくらい使えれば支障は無かったのですが、大学生になってからは、学校で会うような友達以外との連絡のやりとりは、E-mailを使うのが普通ですし、レポート書き、計算など、PCを頻繁に使うようになりました(やっと笑)。それからはやっぱり、生活する上で必要不可欠なものとなりました。
きっと、これからもたくさんお世話になるものなので、上手につきあっていきたいと思います。
Oct 30, 2006
SS 会議
昨日は SS の core 会議がありました.これまでの活動報告とか,今後の方針とかを決めます.来年からはまた新しいことがあったりして面白くなりそうです.今回の会議はお台場の未来館であったのですが,終わってから Decks 東京のバイキングをやっている店に行きました.もともと予定していたわけではないのですが,店の前から見えたチョコレートフォンデュみたいなのが決め手でその店に行きました.
滝のように流れるチョコレートをフルーツやケーキとかに絡ませて食べる形でなかなか面白い企画だと思いました.
大の大人たちがこぞってチョコレートの滝にフルーツとかを突っ込んでる姿もなかなか笑えました.
僕は事情があって出前授業などに参加できていませんが,今後はもっと積極的に関わっていきたいなと思いました.
Oct 28, 2006
進路
みなさんこんにちは。maruyamaです。yonedaさんのblogにも書いてありましたが、私の家(東京の田舎)の方では、わりと星がよく見えます。大学(都会)の方ではさすがに星はよく見えません。まあ場所にもよりますが、ぱっと空を見上げて、2、3個といったところでしょうか。帰宅して自転車をとめて、ふと空を見上げると、いくつかの星座が見える。そういうことに、とても気持が安らぎます。
さて、私は大学3年生ですが、私の周りでも就職活動、俗にいう「就活」を始める人が目だってきました。進路で大きく悩むこの季節、先輩や友達と会話も、就職の事や研究室の話題が多くなります。情報量の多さに驚いたり、早くも面接を受ける友達の話を聞いて焦りが出たり、研究室や大学院でどの分野に進むかなやんだり……。たくさんたくさん悩んで、ひとつひとつ真剣に向かい合って考えて行きたいです。
…とはいっても、実はまだ、3年生も終わりにさしかかっているという実感がわかないのですが。。笑
Oct 25, 2006
寒くなりましたね
私が生活している仙台は、大分寒くなってきました。研究室では、皆寒さに耐えかねて暖房を使い始めました。星空もそろそろ冬の星々が主役になってきました。今は学会の準備で、とんでもなく忙しい状態です。空回りしている状態というのが正しい表現でしょうか。帰宅も深夜になるのですが、先日は研究室からくたくたになって家路に着いたとき、素晴らしい星空が見えていることに気づきました。疲れているにもかかわらず、寄り道して山奥に行き、10分ほど星空を眺めていました。
睡眠時間はもちろん減ってしまいましたが、とてもいい気分でした。いつもは、星の科学データと格闘しているわけですが、そんなことは忘れてただぼーっと空を眺める、そんな心の余裕がいつもあればいいなと思っています。
松江から東京へ・・・体は戻るも心はまだ松江に?!
こんにちわ,ootaniです.さてさて,松江から東京へ戻って来るなり,容赦なくさまざまなこと(主に実験)が我が身を待っており,息つく間もない時間を過ごしております.「お~,僕を待っていた細胞たちよ,ひもじかったろう,ご飯をあげるよ!」
ってなことを言いはしませんが,てんてこ舞い.
松江では,松江北高校の先生方や生徒のみなさんには大変お世話になりました.僕もこの9月と10月の二度にわたる松江訪問で,いろいろと学ばせて頂きました.非常に貴重な体験をさせて頂いたと思います.この場をお借りして御礼申し上げたいと思います.ありがとうございました!!!
さてさて,出前授業とサイエンスカフェも終了したその後は,松江でおいしいご飯を堪能させて頂きました.水がキレイな場所っていいですね.
サイエンスカフェの翌日,22日の日曜日はFujiwara氏とともに,島根観光でした.レンタカーにて,宍道湖畔を西へ.神有月の島根をこの目で見るべく,着いたのは出雲大社.背後の山と一体となった敷地が美しく,また大きな神社の本殿にはただただ驚くばかり.敷地は風水の考え方にも合致する地形だなあ,などと考えながら,本殿を参拝.神話の時代にも破格の大きさの神殿が存在していたとか.古代の技術力はあなどれません.
その後は,日御碕灯台へ.明治につくられた灯台が,風雨,風雪に耐えながら今に至るまで美しい姿を保ちながら今なお現役の灯台として活躍していることに感動しました.周りの岩場は「柱状節理」と呼ばれる多角注がたくさん並んだ構造.これは溶岩が固まる際に収縮することで,規則的な割れ目が入ることで形成されるそうです.「柱状節理」という言葉は今までに聞いたことがあったのですが,今回改めて調べてみました.
22日の最後の目的地は,石見銀山.石見銀山は,世界遺産の候補になっているのだとか.日御碕を出てから,国道をひたすら西へ進み,山奥の銀山へ.銀山を中心とした町がかつては存在したことがよくわかり,映画の「もののけ姫」の「たたら場」を思い起こしました.そういえばたたら製鉄ももとはといえば,出雲地方と関係があったはず.
車を停めた場所からしばらく歩き,間歩(まぶ)と呼ばれる坑道を見学.坑道は観光用に大きく広げられているであろうから,最初に人力のみで坑道を掘ったときの苦労はいかばかりのものかとここでもまた感嘆.そして,掘り出した鉱石からの銀を製錬する方法も見事.原子や分子といった概念もなかった時代に,この銀山で紹介されていた精錬方法に辿り着くまではどれほどの時間と人手を要したのか,考えるだけでも気が遠くなる.ここにもサイエンスの萌芽があったのかもしれません,な~んて.
かくして神話の舞台である出雲の奥深さを垣間見ることができたことも,今回の松江行きによって得られた貴重な経験だったと言えましょう.
下の写真は,石見銀山の間歩の出口.
松江から東京へ・・・体は戻るも心はまだ松江に?!
こんにちわ,ootaniです.さてさて,松江から東京へ戻って来るなり,容赦なくさまざまなこと(主に実験)が我が身を待っており,息つく間もない時間を過ごしております.松江では,松江北高校の先生方や生徒のみなさんには大変お世話になりました.僕もこの9月と10月の二度にわたる松江訪問で,いろいろと学ばせて頂きました.非常に貴重な体験をさせて頂いたと思います.この場をお借りして御礼申し上げたいと思います.ありがとうございました!!!
さてさて,出前授業とサイエンスカフェも終了したその後は,松江でおいしいご飯を堪能させて頂きました.水がキレイな場所っていいですね.
サイエンスカフェの翌日,22日の日曜日はFujiwara氏とともに,島根観光でした.レンタカーにて,宍道湖畔を西へ.神有月の島根をこの目で見るべく,着いたのは出雲大社.背後の山と一体となった敷地が美しく,また大きな神社の本殿にはただただ驚くばかり.敷地は風水の考え方にも合致する地形だなあ,などと考えながら,本殿を参拝.神話の時代にも破格の大きさの神殿が存在していたとか.古代の技術力はあなどれません.
その後は,日御碕灯台へ.明治につくられた灯台が,風雨,風雪に耐えながら今に至るまで美しい姿を保ちながら今なお現役の灯台として活躍していることに感動しました.周りの岩場は「柱状節理」と呼ばれる多角注がたくさん並んだ構造.これは溶岩が固まる際に収縮することで,規則的な割れ目が入ることで形成されるそうです.「柱状節理」という言葉は今までに聞いたことがあったのですが,今回改めて調べてみました.
最後は本日の最後の目的地の石見銀山.国道をひたすら西へ進み,山奥の銀山へ.銀山を中心とした町がかつては存在したことがよくわかり,映画の「もののけ姫」の「たたら場」を思い起こしました.そういえばたたら製鉄ももとはといえば,出雲地方と関係があったはず.
車を停めた場所からしばらく歩き,間歩(まぶ)と呼ばれる坑道を見学.坑道は観光用に大きく広げられているであろうから,最初に人力のみで坑道を掘ったときの苦労はいかばかりのものかとここでもまた感嘆.そして,掘り出した鉱石からの銀を製錬する方法も見事.原子や分子といった概念もなかった時代に,この銀山で紹介されていた精錬方法に辿り着くまではどれほどの時間と人手を要したのか,考えるだけでも気が遠くなる.ここにもサイエンスの萌芽があったのかもしれません,な~んて.
かくして神話の舞台である出雲の奥深さを垣間見ることができたことも,今回の松江行きによって得られた貴重な経験だったと言えましょう.
Oct 21, 2006
第2回カフェ・サイエンスステーション in 松江 終了!
最終回は東大のtakezawaさん、ootaniさんによる、「生物に学べ!ナノテク研究最前線」というお話。テンポの良い語り口でわかりやすく、あっという間の時間。質問も出て、盛り上がりました。さてさて、そんなこんなで16時。カフェ・サイエンスステーション in 松江、閉店の時間です。盛りだくさんの内容でしたが、「カラコロ工房」のオープンテラスという大変開放的な雰囲気の中、科学を話題として、お客さんと対話ができたと思います。
一緒に今回のカフェを創ったSSメンバー、松江北高校の先生方、そしてご来店くださったお客様、本当にありがとうございました!今度は松江城の天守閣でやりたいですね!(笑)
カフェで○×クイズ?
トークの第四弾は、理科大のhashimotoさんと東大のokajimaさんによる「似非科学は本当はどうなの?」という対談です。クイズ形式を採用することで、双方向のコミュニケーションを狙ったようです。のんびり超新星談義
トークの第三弾は、京大odaさんと東大okajimaさんによる「超新星爆発と宇宙物理学のよもやま話」。のほほんとした二人の掛け合いは、聞いていて心地よいです。そして、odaさんご自慢の「超新星探しクイズ」は大盛り上がり!カフェサイエンスステーション、順調です
トークの第ニ弾は、東大のyamazakiさんによる「ミクロの世界は波だらけ~量子論からナノテクまで~」。用意した客席がかなり埋まっています。青空の下でのサイエンスカフェ、気持ち良いですね。第二回 カフェ・サイエンスステーション in 松江 開店!
いよいよ始まりました! トークの第一弾は、「DNAの時代~いい事とこれから~」というテーマで、東大のtakezawaさんと理科大のhashimotoさんによる対談です。お客さんの集まりが心配されましたが、通りすがりの方も足を止めて参加してくださっていたりします。さらに、質問などもたくさん出て、午前中から大盛り上がりです。この後も楽しみです。
NHKの番組に出演!
どうもこんにちは。fujiwaraです。出前授業が終わった直後に、NHK松江放送局に赴き、「しまねっと」という地域情報番組に出演してきました!今日この後、カラコロ工房で行うサイエンスカフェの宣伝です。緊張しっぱなしで肩が凝りましたが、わいわいがやがや楽しい撮影でした。この調子で、カフェ本番も、成功させたいところです。
これはリハーサルの様子。SSメンバー+松江北高校の高校生の総勢13名が出演。
それから、fujiwara個人的には、アナウンサーの方の話術に感心してしまいました。プロだから当たり前なのだろうけど、アナウンサーの方が話したことって、なんかすごく伝わるんですよね。科学を伝える人間としては、あのようなスキルはぜひ身につけたいですね。
出前授業終了しました!
どうもこんにちは。fujiwaraです。昨日午後、島根県立松江北高校での出前授業が、先月に続いて行われました。今回も5講座同時平行の開講で、素粒子やナノテクから宇宙まで、大変幅広いスケールの講義が展開されました。関係した講師・アシスタントのみなさん、お疲れ様でした。
okajimaさんの講義の様子。黒板を使って説明しています。
Oct 20, 2006
松江からこんにちは(第二段)
どうもこんにちは。fujiwaraです。ご機嫌いかがでしょうか。またまた来てしまいました。松江。今日はこれから松江北高校で出前授業です。また、明日は、「カラコロ工房」という場所で、サイエンスカフェの開催です。屋外でサイエンスカフェを開催するのは、なかなか珍しい試みなのではないでしょうか。天気にも恵まれそうで、ぜひとも素敵なカフェにしたいですね。
例によって、今日明日の様子は、できる限りこのblogでレポートしますので、お時間がある方はぜひ覗いてみてください。また、コメントなどをいただければ、幸いです。
それでは、行ってきます!
Oct 13, 2006
山陰中央新報に!
どうもこんにちは。fujiwaraです。ご機嫌いかがでしょうか。先月、島根県松江市で開いたサイエンスカフェが、地元の山陰中央新報に掲載してもらえたようです。ootaniくんが教えてくれました。
山陰中央新報('06/09/28) 遊ぶ : 松江北高サイエンスカフェ開店
何よりうれしかったのが、この記事が「遊ぶ」というカテゴリーに入っていることです。取材してくださった記者さん、なかなか粋なことをしてくれますね。
遊びに近い感覚で気軽に科学に触れてもらいたい、という私たちの雰囲気(意図)が現場でうまく伝わったのかもしれません。そういう意味では、お客さんは多くはなかったものの、今回のサイエンスカフェは成功だったのだと思います。今後、「サイエンスカフェ」というものが松江の街全体に浸透していくといいなぁと思いを馳せるfujiwaraでした。
Oct 05, 2006
日露セミナー
こんにちはyamazakiです。9月下旬にロシア東端のウラジオストックという町で行われた、日露セミナーという学会に参加してきました。
この学会は普通の学会同様にお互いの研究成果を発表しあう場所です。 しかし、日本とロシアのみの参加で、お互いの交流に重きが置かれている点が特徴でした。
毎日昼食夕食を共にしてお互い交流を深めました。特に夕食はロシアのアルコール、ウォッカを飲んでは一人ずつスピーチを行うなどとても友好的でした。こうした中から研究についても協力体制が生まれていきます。
ウラジオストックは見た目はヨーロッパのようですが、どことなく東南アジアの雰囲気を感じるやさしさにあふれた町でした。
Oct 03, 2006
卒論に向けて
更新遅くなりました.ごめんなさい.私は先週のうちに大学院の試験結果が全て出そろいました.進路が決まっていなかったため,いくつか受けたので今回の受験はとても長丁場になり,正直しんどかったです.
大学院が決まってから,すぐに卒業研究が始まりました.私は理論系の宇宙物理学の研究室に所属していますが,テーマとしてはダークマター宇宙における密度ゆらぎの成長について研究することになりました.聞き慣れない言葉ばかり出てきて,非常に大変ですが,自分の知らない分野を少しでも勉強して卒業できたらと思って日々勉強しております.
卒業論文のテーマが決まったのが先週なのですが,実は明日に方針発表をしなければなりません.ところが,今週は研究室合宿があったため3日つぶれほとんど準備する時間がありませんでした.研究テーマについて科学的に述べることはまず不可能なので,自分のモチベーションについて発表してきたいと思います.
それでは,また準備に戻りたいと思います!でわ!
Sep 25, 2006
環境の変化?
こんにちは、maruyamaです。後期の授業がいよいよ始まりました。今日はガイダンスだったので、前期の成績表を受け取ったり、就職・進学ガイダンスの日程表が配られたり、、、いろいろちょっとづつ周りが変わってきた、という感じがしました。maruyamaの学科では総合テスト(この成績によって研究室がきまる)も年末に控えているので、就職活動にしても進学にしても研究室にしても、なんだかいっぺんにたくさんの用事を抱えた時のような混乱と似たような感じです。笑きっと3年生の後期は、少なからず進路の決定が迫られる時だと思いますし、忙しいのは当たり前です。自分と向き合って、将来の事を考えるいい機会だと思って、出来る事、やらなくては行けない事は、片っ端からやっつけていかなくてはです。
…なんて書きましたが、力が入りすぎていても疲れてしまうので、休みの日には思う存分好きな事をしたいです。笑 私は科学館や美術館に行くのが結構好きです(最近あまり行けてないのが残念ですが…)。皆さんもお気に入りの科学館・美術館、これから開拓しようと思っている施設にぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか?秋の夜長に、星を眺めるのもいいですね。
Sep 24, 2006
今、松江から仙台に帰りました
出前授業、サイエンスカフェのため、松江で2泊してきました。山陰地方に行くのは初めてでした。プロペラ機にのるのも初めてです。松江に到着して、小一時間ほどは、宍道湖を海だと思っていました…。fujiwara さんの仰るとおり、宍道湖に沈む夕日は本当にきれいでした。
さて、本題。出前授業もサイエンスカフェも、参加するのは初めてでした。授業は、私の研究のことではなく、基礎物理の内容で、電波の正体を探るものです。やはり、今時の高校生、ちょっとシャイかもしれません。しかし、電波を受信する実験をきっかけに大変盛り上がり、うれしく思っています。
出前授業の翌日、サイエンスカフェを行いました。ここでは、私の研究分野である木星やイオについて、お話ししました。私の専門外の質問も続出、講演者と聴衆との距離も近く、双方向のコミュニケーションが容易な環境なため、壮大なスケールの対談に発展し(宇宙生命の話とか…)、大苦戦しましたが、それもまた、サイエンスカフェの良いところでしょうか。カフェに来ていただいた方々の記憶の片隅にでも、我々の話が残されていれば幸いです。
Sep 23, 2006
というわけで
本日のカフェ・サイエンスステーション in 松江、なんとか無事に開催することが出来ました。先ほど会場の撤収も終わり、会場だった松江テルサのアトリウムは元の状態に戻ってしまいました。ちょっと寂しいですが、無事に終えることが出来てホッとしています。松江北高校のみなさまと一緒に、素敵なイベントが出来たことをシアワセに思います。関係者のみなさま、本当にありがとうございました。そしてお疲れさまでした。また、来月のカフェ・サイエンスステーション in 松江(第二回)も、楽しみです。がんばりましょう!
好評につき
もともとの予定にはなかったのですが、今日のカフェのシメとして、ootaniくんが「社会の中で生きる化学」というテーマで再びお話をしました。地元の高校生も多くいらしていたため、午前とはまた違った雰囲気になりました。カフェ・サイエンスステーション in 松江、順調です!
本日2人目の話題提供者、yonedaくんは木星の話をしました。午後になってお客さんも増えてきて、大変良い雰囲気が出来上がっています。yonedaくんは、話の後にテーブルにつき、木星、さらには宇宙についてまで、お客さんと談話していました。科学を軸にした双方向のコミュニケーション、これこそサイエンスカフェのおもしろさです。
お客さんと議論するyonedaくん。
カフェ・サイエンスステーション in 松江 開幕!
ただいま、ootaniくんが、「社会の中で生きる化学」というテーマで話題提供しています。午前中ということもあって、お客さんは出足はやや少ない感じです。それでも、来てくださったお客様は、ootaniくんの話にしっかり耳を傾けてくださっています。カフェ・サイエンスステーション in 松江 に向けて準備中…
こんにちは。fujiwaraです。今日はいよいよ、カフェ・サイエンスステーション in 松江 の開催です。10時の開場に向けて、準備を進めております。会場設営は、ほぼ完了しました。あとは、お客さんがいっぱい来場してくださるのを願うのみです。
会場設営の様子。
出前授業終了!
こんにちは。fujiwaraです。松江北高校の5講座同時平行の出前授業、好評の中で無事に終了しました。工作あり、実験あり、ギャグありの中で、高校生の皆さんには、楽しんでもらえようで何よりです。
授業中のyonedaくん。
さて、明日は、サイエンスカフェの開催です。どのようなお客さんが集まるのか、どきどきです。素敵なイベントになればと願っています。
また明日、カフェの様子はお伝えしようと思っています。
Sep 21, 2006
松江からこんにちは
どうもこんにちは。fujiwaraです。ご機嫌いかがでしょうか。島根県松江市に着きました。明日は、松江北高校で出前授業、明後日は松江駅前の松江テルサで サイエンスカフェ(カフェ・サイエンスステーション in 松江)を開催するのです(詳しくはをリンク先をごらんあれ)。
先ほど、気分転換に宍道湖の湖畔をお散歩してきました。ちょうど日没の時間で、とても素敵な風景に出会うことが出来ました。
こんな素敵な地で、サイエンスステーションの活動が出来ることを誇りに思います。ここ城下町松江で、一人でも多くの方に、サイエンスのおもしろさを伝えられればと思います。
さてさて、これから授業の最終調整。毎度のことながら、授業の前夜はとても緊張します。生徒さんたちの顔が見えないうちは、不安でいっぱいなのですよ。授業は対話ですからね。精一杯がんばります。
なお、明後日のサイエンスカフェ(+明日の出前授業)の様子は、このblogで(ほぼ)リアルタイムでレポートしたいなぁと考えております。みなさま、お時間のあるときにでもお立ち寄りいただければと思います。
Sep 12, 2006
高級な講演会
先週は4日間、東北の裏磐梯のホテルを会場とした講演会に参加してきました。 講演会のテーマは電子顕微鏡や走査トンネル顕微鏡などミクロの世界を見る”眼”となる最先端の技術についてでした。講演会の特徴はノーベル賞候補者を含むそれぞれ分野の日本での第一人者が他の分野の人にもわかりやすく説明する点でした。普段聞く機会の少ない様々な分野について知ることができ大変勉強になりました。また、異なった分野の人にわかりやすく説明するプレゼントしても参考になりました。
また、多くの分野で日本の技術がドイツやスイスに追い抜かれてしまったことに対して、日本の競争的資金が短期的な評価によって与えられるからといった議論や、これからの日本の研究に対する高齢の先生方から若手へ様々なメッセージなどがありました。 なかなか普通の学会では聞けない貴重なお話しでした。
通常の学会などでは安いビジネスホテルに泊まるのですが、今回は偉い先生方が中心だったこともあり、一泊2万円もするホテルでした。(自腹ではありません。)このような高級?ホテルに泊まるのは初めてだったので、部屋の広さや食事に感動しました。
Sep 08, 2006
スイスから
こんにちは、nikoです。先月の中旬から、共同研究でスイスに滞在しています。今年は8月後半はびっくりな寒さで、やってきた当初はスイスが嫌いになりそうなくらいヒドイ天気でした。でも、日本の暑い夏を過ごしている友人には贅沢だと叱られましたね。
どういう研究スタイルがいいのか、順番は付けられないとは思いますが、私自身は時間をきっちり区切って、研究と遊びをきっちり分けるのが好きです。そして、ヨーロッパ人は本当にそういうのが上手いです。ただ、たまーに締め切りでヤバイんちゃうのって時に、「今日はもう帰るね~バイバーイ!」というのもあって、びっくりしますが、、、(笑)。
文化も含めて色々学べる本当に良い機会となっています。また次回報告しまーす。アァデー(Swiss-germanな「さようなら」。かなり訛ってます。)
Sep 04, 2006
まだまだ続きますが
まだ院試が終わらない、utsumi です。いい加減にしてほしいです。いい加減飽きてきて、Java の勉強を始めてしまったくらいです。
いまいち、オブジェクト指向の考え方が分からず、まだぱっとしませんが、よく言われる「C++と似ている」というのは分かった気がします。
実は中学生のころ、Java を勉強したのですが、当時は BASIC しか基礎知識がなく、何にも分かりませんでした。で、C、C++ を勉強したので今度こそ理解できるかな?と挑戦してみたというわけです。
どの言語も C 言語をもとにして作られただけあって C 言語と似ている部分が多々あります。以前、友人に聞いた話ですが、この手のプログラム言語がもともとどうやって作られたかというと、まず、いくつかの機械語(直接ハードウエアとやり取りする命令)を使って超簡単なCコンパイラを書き、それを使って、新しい機能を拡張させた発展的な言語体系をつくるそうです。ですから、 Java やスクリプトの類はみんな C で作られたということです。
この話が本当どうか分かりませんが、どんなに先端の技術も、結局は古くからの技術がベースになっているわけで、結局はたくさん勉強しなさいってことですね。笑
Aug 31, 2006
旅行
こんにちは。みなさまいかがお過ごしでしょうか。世間では夏休み最終日ですね。maruyamaも夏休みらしく、家族旅行に行ってきました。きっと来年は忙しくてなかなか難しくなると思うので。。行き先は北海道です。これまでにも何度か行った事のある地ですが、まだ行った事のない場所はもちろん、以前行った場所もまた新鮮に感じました。北海道で星を見るのを楽しみにしていたのですが、曇りや雨の日が多かったので、残念ながら観れませんでした。それでも、温泉やきれいな景色、海の幸を楽しんできました。写真は、札幌市にあるモエレ沼公園で撮ったものです(ちなみに丘の上にいるのはmaruyamaです)。さて、話は変わりますが、島根での出前授業に、yonedaさん(一つ下の8/29のblogの執筆者)のアシスタントとして参加します。前期は履修の関係で実験がなかったので、久しぶりの実験。今からとても楽しみです。^^
Aug 29, 2006
出前授業の準備・サイエンスカフェの準備
木曽観測所などで、高校生らの実習のお手伝いをしたことは何回もあるのですが、私自身が授業をするのは、初めて。来月、島根県の高校で授業をすることになりました。理科離れなんか、よく言われていますが、私はずっと理科好きでしたから、「興味のない」高校生に「興味をもってもらう」方法はよく分かっていないのかもしれません。私が高校生の頃、物理の授業はひたすら問題を解く訓練をするものでした。いわゆる受験対策なんですね。「実験してみたい」当時よく思ったものです。だから、島根での授業では実験を取り入れます。電波を音にかえる簡単な装置、その簡単な装置を通して彼らの世界観を広げたい、そう思っています。
授業の次の日、サイエンスカフェという行事で、講演をすることになりそうです。「お茶でも飲みながら、科学の話を聞きませんか」、そういうイベントです。こちらも初めての体験です。こちらでは、私の研究を通して木星周辺の環境について、お話ししようと思っています。
初めてのことばかり、どうすれば面白い話ができるか、苦心する今日この頃です。
Aug 27, 2006
外国語の中の数字
どうもこんにちは。難しいことは苦手なfujiwaraです。ご機嫌いかがでしょうか。最近、幸か不幸か、英語を使う(話したりする聞いたり)機会が良くあります。今月の初めには、研究室にアメリカからお客さんがいらっしゃって、ごにょごにょと打ち合わせをしたりしました。先週は、ハワイ・すばる望遠鏡での観測があり、オペレーターへの指示は英語でした。さらにその観測の直後、ハワイ観測所でのセミナーに招待されて、自分の研究成果を英語で数十分ほど話しました。
まぁ、それぞれの出来具合はさておき(推して知るべし)、痛いほど感じたのが、「数字をうまく話せない!」ということ。具体的に言うと、どうしても数字を日本語で言ってしまいそうになるんですよ。たとえば、「18μm」を「じゅーはちまいくろん」とか。
そうえいば昔、とある研究会に参加したときに、台湾人が「AP8」を「えーぴーぱー」と言っていたことがありました(「8」を中国語(敢えてこう書きます)で読むと「パー」)。別の日本人も「1m」を「いちめーたー」とかしゃべってた記憶があります。
どうやらきっと多くの人が苦手なようです。数字は人間にとって身近すぎる存在であり、小さい頃からなじんできたものだからこそ、なかなか母国語の感覚が抜けないのかなぁ(勝手な推論)と思いながら、"one"から順に英語で言う練習をブツブツしていたら、案の定舌を噛みました。どなたか、数字の感覚をスムーズに外国語に切り替える良い方法を、外国語の習得が苦手なfujiwaraにこっそり教えてください。
Aug 16, 2006
祝!物理オリンピック初出場&銀、銅メダル
数学オリンピックと聞くとピンと来る人が多いと思いますが、 物理オリンピックはまだそれほど周知されていないと思います。物理オリンピックは世界中の最高レベルの高校生が400人ほど集まって大学、大学院レベルの理論問題と実験の実技試験を行うものです。
先月シンガポールで開催された物理オリンピックに、日本は初参加し、しかも初出場ながら銀、銅メダルを獲得することができました。
選手である高校生も大変ですが、同行する引率の先生方もそれ以上に仕事があるようです。うちの研究室の先生が選手団の代表を務めていたので苦労話を聞くことができました。
まず、本番前日に討論会が夜通し行われたそうです。これは問題が様々な国の教育課程に対して明らかに不利にならないかを検討するものです。
それが終わってから、問題の英文和訳に入ります。いかにして誘導のニュアンスを失わないようにするかが腕の見せ所です(うちの先生が担当しました。)。その後高校や塾の先生が、高校生にわかる言葉に再翻訳するそうです。
物理オリンピックに先立って国内の予選として物理チャレンジが行われています。8月初めにこの第二回が行われたばかりです。
来年の物理オリンピックはイランで開催されるそうです。目標は金メダル以外にありません。
Aug 10, 2006
院試
待ちに待った院試(の終わり)が近づいてきています。理系の大学院の入学試験は7月から9月にかけて行なわれることが多く、今がその正念場になっているわけです。いままでに難しくてきちんと理解してこなかった部分が4年になって一通り計算力をつけてみると、難解な数式に惑わされること無く理解できるようになっていたり、また、「やっぱりわからんわ・・・」と思うようなことがあったりと、発見の毎日です。(大丈夫か?笑)
発見の毎日なのは良いのですが、唯一困ったのは暑いことです。
せっかくの夏なのに院試が終わってから夏を満喫しようにも、もうすでにその頃は秋口なわけです。ですから、夏の暑さを感じながら勉強しようと思ってクーラーの無い教室で勉強しているわけです。(・・・といってもわれわれ学生に与えられた教室にはクーラーが無いので選択権がそもそも無いですが。)
いやー、集中できませんね笑 暑くて暑くて。それでも、文句言わずに勉強しなくちゃいけないのでつらいものです。早く終われー!涙
Aug 03, 2006
オープンキャンパス
どうもこんにちは。fujiwaraです。ご機嫌いかがでしょうか。おととい、大学のオープンキャンパスがありました。理学部を代表して、来場者に向けて30分間の講演を行いました。客席は満席で立ち見が出て、それでもホールからあぶれる人がいました(計250人くらいかな)。
普段SSでやらせてもらっている出前授業は、年齢層がわりとそろっていて、しかも少人数(数十人)という感じなのですが、今回は環境がぜんぜん違っていてちょっと戸惑いました。が、講演自体は思っていたよりうまくいき、お客さんの居眠り率はおよそ5%以下…笑。ネタを仕込んだところでも、ちゃんと笑い(失笑)をとることができました。大勢の人の前で、自分が夢中になっていることを話すのは、結構気持ちよいですね。将来理学研究に携わる人が出てきてくれればなぁと願っています。
とはいえ、こんなことばかりしているわけにはいきません。2週間後には、自分が主導している観測があります。他にも解析し残しているデータが山積しています。結構危機的状況…。私の夏休みは、もうすでに終わっているのかもしれません。とほほです。
夏休み開始
こんにちは、maruyamaです。前期のテストが無事(??)終わりました。開放感でいっぱいですが、やらなくてはいけない事と、やっておいた方が良い事がたくさんあるので、休む暇がありません。ですが、テストが終わってから2,3日程、祖父母孝行をしに祖父母の家に行ってきました。畑仕事をお手伝いしていると、小さい頃、よく虫を捕まえて遊んだ事を思い出したり、カエルやてんとう虫を久しぶりに見たり…。普段の生活では見ないもの・しない事がたくさんできて、とっても充実していました。天文台で子ども向けの天文教室のアルバイトを2日程したのですが、本当にいろいろなお子さんがいます。天文に興味がある子、台内の虫やとかげを簡単に捕まえられる子、元気に走り回る子、、、とっても好奇心旺盛で、こちらがパワーをもらってしまいました。夏休みは始まったばかりです。子どもに負けないくらい、走り回ろうと思います。
Aug 02, 2006
研究生活
最近まで、限界を感じつつも、何とか研究生活を過ごしていましたが、この2週間ほど、ちょっとペースを落とし気味の生活をしています。今までは差し迫ったこと(研究発表とか、出張とか)があまりに多かったのですが、それらを大方こなしたからです。でも、やっぱり手放しでのんびりするわけにはいかないので、研究室に滞在する時間はあまりかわりません。むしろ、のんびりしていると、不安になってきてしまうようになりました。結局、少しは休めばよいのに今まで通りのデータ処理に没頭してしまったり…。しかし、明後日は今までほったらかしにしていた後輩や遠方からの仲間が我が家に集まります。たまには、仲間のためにも時間をさかねばと思い、ディナーには何を作ろうかなど、珍しいことを考えたりもしています。家の掃除もせねば。人間らしい生活に戻るための潮時でしょうか。
Jul 21, 2006
*italians* lunch
こんにちは、nikoです。最近、同じ建物内でイタリア人研究者と知り合い、お昼を一緒にするようになりました。外国人同士のコミュニティ(というか、つながり)ってすごい!!お昼に時計台の前で待ち合わせになるのですが、わらわらとイタリア人が集まってくるんです。しかも、学内所属の人だけでなく、近所で働いてるというイタリア人までが、、、そしてランチは日本人がマイノリティ−。英語とイタリア語とたまに日本語での食事です。そして、食後は必ずカフェへ。しかもオープンカフェ。そして、必ずエスプレッソ。日本人だと絵にならないけど、彼らは絵になるんですよね。
日本にいながら、イタリア留学?状態で、かなり面白いひとときです。caio caio!
講義録作製
こんにちはYamazakiです。 最近行っていたことの1つは、前回お話したソウルのサマースクールの講義録の作製です。講義は6時間でした。話したことをすべて英語の文章にして、用いられた図を加えると100ページ以上の本のようになってしまいました。
作製は10名程度の分担作業で行ったため、一人当たりの仕事はそれほど多くありません。しかし、自分で考えて文章を書くよりも、他人の考えたことを文章に忠実に再現するのが思ったよりも大変でした。
と言いつつ、実は自分の役割は年序列で編集責任者だったので、このような作業はほとんどしませんでした。その代わり、次々と書きあがってくる文章をつなげたり、全体のバランスを調節するためにいろいろ指示を出したりしました。
最初は楽な仕事でラッキーだと思っていたのですが…一番大変であることがすぐにわかりました…
貴重な体験となりました。
Jul 14, 2006
暑い。
最近研究室の近くに引っ越して、毎日研究室に来る日々です。(いままでは?)
最近、家と研究室の往復でつまらないので、
ハーブを育てることにしました。
近所のホームセンターで苗をかいました。
ところが!!
なんと天文台にアップルミントが自生していました。
さすが大自然の天文台です。
早速ミントティーにしました。
Jul 12, 2006
Skype
しばらく前から,ネット上にそういう名前があることは認識していたのですが,ひょんなきっかけから,先生に「Skype ならどこでも話せます.」
とメールをいただきました.この skype というのは無料インターネット電話のサービスらしく,しかもソフトウエアをダウンロードして,登録するだけで使えるという非常に簡単なものでした.
中学校の頃に天文部のある学校間でインターネット会議をして協力して観測することがあったのですが,その頃に使っていたものは,固定されたIPアドレスを使用しなければならず,設定がいろいろ面倒でした.そんな理由で今までインターネット電話の類いは敬遠していたのですが,とても簡単にセットアップできて驚きました.
実際に通信してみても,へたすると電話よりも良い音質で話すことができました.試しに,研究室の隣の席に座っている韓国人留学生の子に入れてもらって,親御さんと通信してもらいました.すると当たり前ですが,国内で実験したのと同様きれいな音質で通信することができました.
こんなに簡単なシステムなら SS の会議とかもこういったインターネット電話でやれば,日本各地に散らばっているメンバーが苦労して一カ所に集まらずにすんでとても便利ですね.
Jul 10, 2006
テスト→夏休み
こんにちは、maruyamaです。毎日暑いですね。W杯も終わり、maruyamaの大学でももうすぐ前期のテストです。1、2年の時より科目が少ないので、1週間くらいで終わります。ちょっと早く終わる分、早くはじまるので辛いですが…まあそんなことも言っていられないので、最近は専らテスト勉強をしています。
来年の夏休みは旅行に行く暇もなさそうなので、家族や友達と旅行や野外ライブの計画がたっています。他にも、本もたくさん読みたいし、家具もつくってみたいし、12月のテストに向けて、力学や電磁気の復習もしたいし、いろんな展示も観に行きたいし……と、やりたいことは山ほどあります。ものすごく欲張りな予定をたてようともくろんでいます(笑)。
最近は天文や物理の事以外にも、いろいろ興味が湧いてきました。有意義な夏休みにしたいなあと思います。でも、夏休みの前に、まずテストをのりきります!
研究会
1ヶ月間のハワイでの観測を終えて、データ解析に追われています。 ハワイでも、標高の高い所で過ごしていたので、帰国してからは 暑かったり、梅雨の雨に遭ったり、突然季節が変わった気分です。 データ解析に勤しみたいところですが、大学内外での 研究発表に追われて、いろんなことを同時進行せねばならない 状態でおります。先週は、毎年銀河学校が行われいてる 木曽観測所での研究会で発表してきました。 私の専門は惑星なので、惑星や地球の研究をしている研究者が 集まる学会に行くのですが、今回は天文学者が圧倒的に多い 研究会、どんな雰囲気か気になっていたのですが、同じように 望遠鏡を使っている人達だけあって、様々なアドバイスや意見を いただきました。非常に参考になるものでした。 いろんな分野の人と交流を持っているのは、大切なことですね。初めての記者会見@国立天文台
どうもこんにちは。fujiwaraです。ご機嫌いかがでしょうか。先月受理され、今月めでたく出版された原始惑星系円盤の観測の論文。面白い結果(+きれいな画像)なのでプレスリリースしましょう、ということになっていた。で、先日、その記者会見があった。およそ10名程度の記者さんが来てくださいました。蒸し暑い中ありがとうございました。
初めての記者会見。20分くらい、今回の研究成果を話しました。学会発表などとは大きく違う点もあって苦労はしましたが、まぁとにかく、自分自身にとっても貴重な体験となりました。苦労はしたけど、同時に、成果を積極的に伝えることの重要性も改めて実感しました。科学研究の多くは税金によるサポート中で行われているということもあるのですが、何より「知りたい」と思っている人はいっぱいいるのですからね。
これからも、いろんな人に興味を持っていただけるような研究が出来るよう、精進したいです。
なお、今回の我々の研究成果は、読売・日経・赤旗・NHKで記事になったそうです。それから、国立天文台すばる望遠鏡のページ
http://subarutelescope.org/j_index.html
http://subarutelescope.org/Pressrelease/2006/06/27/j_index.html
にも詳しく載っているので、興味がある方はご覧あれ~(今ならトップページに掲載されています)。
Jun 27, 2006
ソウルのサマースクール
こんにちはYamazakiです。6月中旬は韓国のソウルに9日間ほど滞在しておりました。
主な目的はサマースクールに参加するためでした。 具体的には同じ研究分野の大学院生や先生方が日本、韓国、中国から100名ほど集まって、著名な先生の講義を4日間集中的に聴講するというものです。久しぶりの授業でしたので大変刺激になりました。
大変だったのは、その授業の講義録を作らなければならないということです。すなわち授業を撮影したビデオを見ながら、先生が話した英語一字一句を文章におこし、プレゼンテーションで用いられた図や数式をすべて文章に組み込む時間のかかる作業です。
他にも韓国の研究室を見学できたり、韓国の学生にソウルの観光案内をしてもらったりと、とても充実した時間を過ごすことができました。
余談ですが、現地でワールドカップの韓国戦の観戦に加わってきました。朝の4時だというのに道という道を埋め尽くす赤いユニフォームを着た数百万人のサポーターに韓国パワーを感じました。
Jun 22, 2006
いかにも。
こんにちは、nikoです。お久しぶりです。先月から今月、いかにも、というような大学院生生活を送っているような気がします。先月末、国際学会でアメリカへ行き、帰国後は実験に行き、その後データ解析をしないとなぁ、、、と机の前で「むむむむ」と現在うなってます。そして、明日セミナーで発表があったり、と暇なのか忙しいのかは良く分かりません(笑)。本人の気持ちの持ちようですね、きっと。
今回のブログはとりたてて話題はないのですが、、、学生生活はこんな感じです。
後期の実験
こんにちは。maruyamaです。最近はむしむしした日が多いですね。もうこんな季節なのか…。あと1ヶ月で大学の前期テストです。勉強しなくちゃ!今日は量子力学演習の授業があったのですが、やっぱりよく理解していないのかも…と気づきました。時期が時期なので、「テスト勉強」になりがちな教科もあったりしますが、「テストの為の勉強」ではなく、「自分の為の勉強」を頑張ろうと思ってます。まあ、テストからは逃れられませんが;それよりも今のmaruyamaの天敵(?)は、テストでも量子力学でもなく、W杯です。笑 いつもよりだいぶ寝不足になっています。。今日、友達や先生と後期の実験の話をしました。その実験の授業は、担当の先生ごとにテーマがあらかた決まっていて、いくつかテーマがあるなかから自分がやりたいものを選んで4、5人で実験を行なうというもので、今までの物理実験よりも自由度のある授業なんです。私は、学部の研究室は理論系に進みたいと考えているんですが、この物理実験は面白そうなので、とる気満々です。今のところやりたいテーマは、宇宙線がからんでいる実験。希望者が多いと、第2希望、第3希望、、の実験テーマをやることになってしまうんですが、でもやってみたら面白いという事は山ほどあると思うので、どんな実験テーマになってもきっと楽しいだろうな〜と、期待を膨らませています。
Jun 18, 2006
昔の人
最近,訳あって1970年代の天文の論文を読んでいます.すると気がついたことがあって,当時の論文は銀河系内や太陽系内のダストについて書かれたものが多いのです.宇宙を観測するには次の障壁を越えなければなりません.
地球大気が光っていたり,太陽系内を漂うダストが黄道光として光っていたり,銀河にまでスケールを広げれば銀河面内を漂うダストが光っていたりするので,その先にある遠方銀河を観測しようにもなかなか一筋縄には行きません.
これを乗り越えるために,一つの発光体の要素であるダストについてたくさんの研究があり,未だにその時代に書かれた論文が遠方銀河の探査などでの基礎になっていたりもするようです.論文の被引用数にして400を越えるものもあります.
まだまだ大学生で,研究者の卵にもなれているとは思えませんが,将来自分がこんなに引用される論文を書いてみたいと思いました.
Jun 15, 2006
4次元デジタル宇宙シアター@国立天文台
どうもこんにちは。fujiwaraです。ご機嫌いかがでしょうか。先日、国立天文台が開発した「4次元デジタル宇宙シアター」を見学しました。ちょっとした宇宙旅行を、偏光グラスを付けての立体視で楽しめる、というシアターであります。地球から飛び出して、太陽系、銀河系を超えて、宇宙の大規模構造までも俯瞰してしまうのだ。立体視なのになぜ「4次元」?それは、時間軸方向にも旅することが出来るからです。遠くを見ることは、過去を見ることなのです。
このシアター、実際の天文学の研究で得られた観測データ、シミュレーションデータに基づいて、作られているといいます。すなわち、天体の位置や距離などは、全て「正しい」データであります。さらに、地球大気の散乱までも実際に解いた結果を表示しているといいます。うーん…そこまで凝らなくても…と思えてしまうのですが、まぁそれくらいのこだわりぶり。
実は私、数年前の一般公開された直後にも一度見たことがありました。つまり今回は二度目の体験なわけですが、まったく飽きることなく、食い入るように見てしまっていました。まぁ、それくらい興味深いものだということです。ちなみに一般公開は2ヶ月に1度行われています。専門の解説員がついて、今映し出されているものが何なのかをわかりやすく説明してくれます。未体験の方はぜひ一度お試しあれ。
また、この「4次元デジタル宇宙シアター」を疑似体験できるソフトウェア"Mitaka"も、なんと国立天文台からフリーで公開されています。地球からスーッと視点を引いていって、宇宙の階層構造を眺めながら130億光年先の「宇宙の果て」までを旅することが出来るのだ(しかも自分で操作して)。なんとお得!
カフェなどにスクリーンを配して、この"Mitaka"を投影しながらお酒なんか飲んでみたり出来れば、それこそ宇宙旅行しているようなリッチな気分になれたりするかな…。一度試してみたいです…。
Jun 14, 2006
観測遠征
ハワイ、マウイ島に滞在して25日くらいになるでしょうか。ハレアカラ山で、惑星を観測するために毎日宿からドライブしています。山頂には、できたばかりの私の研究室の小さな観測所があります。そこで、毎晩、木星の観測をしています。観測隊には、昼間の水星を観測するグループもあり、その手伝いもあって、昼も夜も行動していて、少し寝不足気味な生活です。標高3000mでの生活は、大変厳しく、ちょっとした寝不足でも山頂に来ると頭痛がひどくなったりします。観測を始めてから、曇って観測が出来ないという日は1日もありません。日本では考えられないでしょう。毎晩、すばらしい星空、すばらしい月、ため息の出るような日の出日の入りを見ています。
私は、木星周辺に分布するナトリウム星雲について研究しています。そのナトリウム星雲を発見したボストン大学の教授らも、我々のチームに加わって観測しています。大変光栄なことです。彼らと会った初日は、英語に不自由していて今も不自由ですが、幾分聞き取れるようになってきました。
観測のデータも観測生活も、ここでみられる大自然も、英語を話す生活も、どれも私にとって重要な経験になると思います。
May 25, 2006
望遠鏡
5月中旬までナイジェリアから日本で天文学を学ぶために,1人の先生と2人の院生が来日されていました.聞いた話ですが,ナイジェリアには天文学者が2人しかいないらしく,天文台などもないそうです.そこで,一昨年に来日されたときに日本からアマチュア用のものですが望遠鏡を持ち帰りました.
ところが,望遠鏡の使い方というのは意外と難しく,すぐに覚えられるものではありません. 実際に,ナイジェリアに帰ってから望遠鏡はほとんど使えなかったそうです.
そこで,中学校時代からずっとアマチュアで天文をやってきた僕が望遠鏡の使い方を教えるようになりました.当然,英語で教えなくてはいけないわけですが,英語の授業や英語を話す機会なんて,高校の時以来といってもいいくらい昔でした.おかげで,はじめは意思疎通がすごく大変でとても困りました.
ところが,次第になれてきて言葉で意思疎通できているのかわかりませんが(笑)望遠鏡の使い方をなんとか教えることができました.残念ながら実際の空では望遠鏡を使うことができませんでしたが,太陽を導入したりする訓練をしてなんとか自分で天体を導入できるようになっていただきました.
人にものを教えるのは難しいですが,言語が違うともっと大変です.少しでいいから毎日英語の勉強をしたらいいのかもしれません.(でも,物理の問題を解いている方が気楽なわけですが笑)
May 21, 2006
2回目のオリエンテーション
こんにちは。暖かい日(暑い日?)が続きますね。maruyamaは風邪をひいてしまい、少々辛いです。寝不足の日々、不規則な食生活が続いたり…風邪の原因はいくつも思い当たります。風邪をひくたびに、日頃から気を付けなくちゃ!と思うんですが、ついつい忘れてしまいますね;近々、私の通っている大学の、物理学科のオリエンテーションに参加してきます。これは2泊3日で、研究室紹介や講演会等、大学がもつ軽井沢の施設で行われます。去年は幹事として行ったため、先生や先輩とはあまり話せなかったのですが、今年はいろいろな話を聞く時間もありそうなので、進路のことや研究室のこと等々、いろいろお話しできるのが楽しみです。
May 18, 2006
論文の投稿、そして受理
どうもこんにちは。fujiwaraです。ご無沙汰しております。ご機嫌いかがでしょうか。今年のゴールデンウィークは特に出かけることもなく、家か研究室にこもっておりました。というのも、やっていた原始惑星系円盤の研究がまとまったので、学術論文として発表するための準備や対応に終われてたのでした。
学術論文というのは、各分野の学術雑誌に投稿されるわけですが、投稿された論文が全部そのまま載るわけではありません。必ず「レフリー」と呼ばれる論文の審査員(その筋の専門家)が付いて、その論文の中身について精査し、間違いが無いか、その雑誌に掲載する価値があるか、あるいはどこをどう修正すればよりよい論文になるか、についてコメントをくれます。たいていの場合、何らかの注文がつけられるので、修正して再び投稿、という流れになります。
で、私はまさにそのやり取りなどをゴールデンウィーク中に行っていました。レフリーからは、「図の説明文が短すぎるからもっと丁寧に書け」とか、「英語が分かりにくいゼ、ベイビー」とか、「タイプミスがあるよ」とか(恥)。ただ、論文の中身についてはほとんど問題が無かったようなので、わりとスムーズに受理されることになりました。というわけで、この私の論文は来月上旬くらいに、とある学術雑誌に掲載されることになります。ちなみに掲載されるのはたったの4ページ。この4ページのために、半年以上費やしたわけです。はい。
研究者ってのは、不思議な商売だと感じました。
May 10, 2006
近況
こんにちは、yamazakiです。今年のゴールデンウィークは特に出かけることもなく、 研究室にこもっておりました。 というのも今年度で大学院を卒業する予定なので、 そのために必要なドクター論文の執筆の準備をしていました。
うちの研究室には新しく修士1年生が二人とポストドクターという大学院を卒業したばかりの駆け出しの研究員の人が一人やってきました。 ポストドクターの人は中国からの留学生です。 明日は研究室の新入生歓迎会です。 歓迎会を機にうまくなじんでくれればようなと思います。
Apr 30, 2006
4年生になりました
4年生になってから研究室に配属されました.多くの友達は「宇宙物理をバリバリ!」というところなんですが,僕は4年生になってから必修授業がかぶらなくなったので他学部の授業をとるのが楽しみになっています.特に,情報系の学部の授業は理学部では勉強しないような計算機のシステムについて勉強したりします.物理系の計算に直接必要かといえばそうでもないかもしれませんが,計算機の上で計算をする訳ですからシステムについて学ぶのも悪くないと思います.先学期ではOpenGLを使ってCGを勉強する授業をとっていたおかげで,プレゼンなどですぐに実践できた例もありますし,いつ役に立つかはわかりません.
大学にはたくさんの授業料を払っているので,せっかくなので役に立ちそうな授業は積極的に取り組んで行きたいと思っています.
Apr 27, 2006
楽ちん?
こんにちは、maruyamaです。もうだんだん暖かくなって、過ごしやすい季節になってきましたね。前回のmaruyamaのblogでは、どんな科目をとろうか悩んでいた模様を書きましたが、無事決まり、落ち着き始めました。一昨年、去年と比べると、語学と一般教養科目がなくなった分、時間割的にはとっても「楽ちん」になりました。とは言っても、量子力学の演習があるので、遊んでばかりもいられません(当たり前か…)。後期には前期よりも授業が増え、また実験も入ってくるので、今「楽ちん」に慣れててはいけません。時間のある今だからこそ、資格をとる為の勉強等々、色々頑張らなくてはです。もうすぐゴールデンウィークですね。みなさまはもう予定でいっぱいでしょうか??maruyamaは、大学の友達と1泊2日で箱根に行ってきます。あとは量子力学や統計物理学のお勉強ですかね。
Apr 26, 2006
学会、観測…
もうすぐ、地球や惑星の研究者が集まる学会、「合同大会」なるものが、幕張メッセで開かれます。yonedaは今、大学院修士1年ですが、学部時代の研究成果がそれなりにあったので(本人はそう思っているが、、、)、それを是非発表すべく、準備しています。しかし、サイエンスの研究をするとよくありますが、理解しがたい現象に遭遇するもので、私の研究も例外ではありません。木星の衛星、イオの火山から流出する大気の発光が、イオ付近と、イオや木星からはるか400万キロメートル離れたところで、同様な時間変化をするのです。どうして、離れたところにあるガスが、同様の変化をするのか、解明すべく、ハワイのマウイ島、ハレアカラ山山頂に設置した望遠鏡で詳細な観測をすることになりました。
30日にも及ぶ長期間の観測、さすがに大変そうですが、楽しみにしています。出国は合同大会の翌日、、、学会の準備と観測の準備、大変ハードな毎日です。
Apr 25, 2006
理系と文系のあいだ
こんにちは、fujinukiです。大学の並木も新緑が綺麗な季節になってきました。私は専門課程での課題やレポートに追われる生活が始まりました。 そんな中、以前からの興味もあって4/21には早大で開催された理系白書シンポジウムに参加。養老先生の講演や、科学技術ジャーナリズムに関わる方々のお話を聞いてきました。”理系人への応援歌”とされる理系白書シンポでは「理科離れって起こっているの?」「人気の出る科学雑誌の作り方って?」など、さまざまな議論が繰り広げられ、なかなか勉強になりました。 翌日は実行委員の一人として、開催するサイエンスカフェのため札幌へ。 サイエンスに関してさまざまな人の意見を聞き、議論できることは本当に幸福なことです。Apr 17, 2006
実験禁止令?
こんにちは、nikoです。先週から実験で筑波のKEKに出かけていました。今回の実験では、大学で行なう実験準備の段階で、普段は滅多とない機械のトラブルが3つも続き、KEKでの実験も無理かも、、、と諦めたくなるような情况でした。他の研究室の方の協力を得て、何とか実験準備を徹夜で終えて、いざKEKへ。
そしたら!!何とKEKでビームがシャットダウン。こーんなにトラブルが続くと実験禁止のお告げなのかと思ってしまいます。昨晩、東京に戻ってきました。
突然できた空き時間、今日一日はのんびりすることにしました。とは言え大学に来てますよ(笑)。実験モードというよりは、書類処理モードで過ごしております。お昼は友人と建物の屋上でのんびり食べました。本当、良い天気。ひなたぼっこには持ってこいでした。
Apr 13, 2006
物理学会のジュニアセッション
こんにちは、Yamazakiです。3月末に松山で物理学会があり、無事に発表を終えてきました。天文学会でジュニアセッションがあったという話が出ていましたが、物理学会でも世界物理年2005を記念して去年度からジュニアセッションが行われるようになりました。今回初めてそのジュニアセッションのポスターセッションを見てきました。
まず、大学院生の研究に引けをとらない予想以上の研究テーマの掘り下げ、発表への周到な準備に驚きました。特に実験器具の実物や模型を用いた説明は通常の大学院生の発表には見られないもので、大いに観衆の興味を引いていたようです。天文学会のように物理学会のジュニアセッションもこのまま毎年続けばよいと思います。
いよいよ新学期が始まり、うちの研究室でも修士1年2名と大学4年生2名が新たに配属となりました。来週はこの一年で自分が何をしたいのかを提案するプロポーザルが行われ、今はその準備をしているところです。
Apr 08, 2006
式を使わない難しさ
昨日は国立天文台の定例観望会で解説担当をつとめました.この解説担当というのはその日の観望天体を15分程度で説明し,来ていただいたお客さんにただ望遠鏡をのぞくだけでなく,詳しく見ていただく役割を持っています.最近は毎回毎回同じような話になっているように感じたので,今回は「土星の質量を量る」話をメインにしてみようと思いました.式を使わないために物理法則をCGを駆使して説明したりすると,小さなお子さん方への受けは非常に良かったのですが,大人のお客さんにはなんとなくしらけられてしまった感じがします.
CGを使って描いてもそれが現実とはかけ離れているように感じられてしまったのではないでしょうか?
# そもそもうまく説明できてなかったのかもしれません.
初めての試みでいろいろ試行錯誤した訳ですが,今後はもっと修行を積んで式を使わないで物理を知ってもらえるようなそんな解説が出来るように努力していこうと思います.
Apr 05, 2006
新年度
こんにちは、maruyamaです。桜も満開ですね。みなさんはお花見しましたか?maruyamaは新宿御苑で、ささやかにお花見をしました。そういえば東京は雨が降るそうで、花が散ってしまわないかちょっぴり心配です。家の近くも、電車から見える桜並木も、とってもきれいです。本日は来週から始まる授業のガイダンスがありました。去年のガイダンスから、もう1年経ってしまったんだと思うと、本当に時が経つのは早いなあと実感します。今年はどんな科目をとろうか、必修は、選択必修は…などと、友達とおしゃべりしながら考えているうちに、すっかり夕方になってしまいました。ある程度は時間割の方も決まってきたので、来週からの授業、頑張ります!
今年は3年生なので、進路の事をはじめとしていろいろ悩んでいます。でも、そういった悩みも含めて、実りのある1年にして行きたいと思っています。
Apr 04, 2006
銀河学校を終えて
銀河学校を終えて早1週間、早速研究の生活に戻っています。といっても、今は奈良の実家。数日後に再び、銀河学校のあった木曽観測所で観測をする予定、わざわざ仙台に戻ってまた木曽に出向く気力が無く、また交通費を2往復分かけるよりは…、ということで、税金の節約もかねて実家に滞在しているわけです。しかし、実家で研究をするのはかなり違和感があります。こたつに入ってノートPCをひろげ、木星の観測データをひたすら解析、、、しかし、楽な姿勢で(たまにはごろごろしながら)、研究するというのも貴重な機会かもしれません。
銀河学校で学んだ高校生は、新学期を迎えました。僕も院生になりました。高校生は、どんな影響を受けたか、数年後を楽しみにしつつ、数年後の我が身を心配している今日この頃です。
Apr 01, 2006
日本天文学会ジュニアセッションで銀河学校卒業生が発表!
どうもこんにちは。fujiwaraです。ご機嫌いかがでしょうか。先週、和歌山市で日本天文学会の年会が行われました。天文学会には、ジュニアセッションという中高生が研究発表を行う場があります。今年は、昨年木曽観測所で行われた「銀河学校」の卒業生2組が、銀河学校で研究したことを発表していました。テーマは、「球状星団中の変光星」や「銀河系内のダストの減光」といったなかなか難しいものだったのですが、数百人の聴衆がいる中でも、非常に堂々と発表していたのが印象的でした。発表前は緊張からか堅かった表情も、発表後にはみな笑顔でした。
彼ら/彼女らには、発表した後の達成感や感動と、研究を支えてくれた人々への感謝の気持ちを忘れないでほしいと思います。そして何より、科学への好奇心をいつまでも持ち続けてほしいものですね。
Mar 24, 2006
発表会
緊張した面持ちで教室の前に立つ高校生たち。いよいよ三日間みっちりと取り組んだ実習の成果を発表する時が来ました。それぞれ聞き手にわかりやすいようにと工夫されたOHPを用いて発表がスタート。各班約30分ほどかけて、自分たちがやった実習内容を説明しました。 堂々と発表する人もいれば、逆に緊張のあまり思っていたように話せなかった人もいます。自分たちのやったことを他者に伝えるということは、思っているよりなかなか難しいことです。きっとここでの経験が、今後の生活の中で役立つことがあると思います。 また発表後には質疑応答があり、積極的に意見を交わす姿が見られました。みんなの前で質問することは、少し勇気のいることかもしれません。しかし、疑問に思ったことやわからないことは、そのままにしておくのではなく、どんな些細なことでも質問して解決するように心がけてほしいです。 発表会終了後には、他の人から指摘された部分やアドバイスを考慮しながら、もっと内容を深めたい、研究を続けたいという意見もあり、とても意欲的に取り組む姿勢が見られました。高校生たちの気持ちは、無事に発表を終えてほっとするととも、既に今後の活動へと動き出しているようです。出前授業と研究室見学、実験と息抜き
yamazakiです。 銀河学校のblogから現地の楽しくも忙しい様子が伝わってきますね。私の近況はというと、 高校生を対象とした活動がたまたま重なりました。
先週は東京都の高校での出前授業を行ってきました。 職業を訓練する専門性の高い高校で、学生さんたちの礼儀正しさに感服しました。 当日の朝まで7週間連続の実験を行っていたので、 最後の一週間はその出前授業の準備と重なり大変でした。
今週の月金には僕の所属する研究室に高校生が見学に来ました。 毎度ながら外から見てもよくわからない真空実験装置よりも触って解るマイナス200℃の液体窒素に驚いていただけるのが楽しみになってきました。 今週はスキーに行ってきたり、ファ●ナルファン●ジー12をプレイしたりと 久々に長く休みをとれて疲れがとれました。
しかしそれも今日まで、今は月末の物理学科の準備をしているところです。
Mar 23, 2006
解析day
昨日のfujinukiさんのblogに書いてあったように、銀河学校二日目は朝から夜中まで解析作業が続きました。何時間も計算機と向かい合って画像解析をしたり、紙と鉛筆をもってあーでもないこーでもないと考えたり、他の人と意見を交換して議論したりと、様々な活動が凝縮された一日でした。 解析作業は、地道な作業です。それを根気強く続けた末に、何かが発見できた時の高校生の喜ぶ姿が、とても印象的でした。また、みんなで協力し合って成し遂げたということが、その達成感や喜びを何倍にも大きくさせるのだと思います。 銀河学校では、実習を通して天文学研究の基礎を体験できます。それに加えて、全国から集まった高校生たちとのふれあいも大切な体験だと私は思います。 いよいよ明日の午後に実習結果の発表会があります!限られた時間の内の中で、どこまで考察を深められるか楽しみです。Mar 22, 2006
銀河学校 二日目
木曽福島に集合してからもう一日が過ぎ、銀河学校は二日目を迎えています。昨日は雪が散らつき危ぶまれた観測ですが、深夜には晴れ無事にデータを取ることができました。現在ではテーマごとに三つの班に分かれ、それぞれのデータの解析に勤しんでいます。三日目の発表に向けて今日は丸一日解析。それぞれが頑張って、得られたデータとにらめっこです。銀河の出生率を扱う班では、 irafというなかなか使い慣れないソフトを使うのですが、そろそろその扱いにも慣れてきたところでしょうか。 そうそう、一日目に行われた望遠鏡見学の様子を地元の新聞が取材に来ていたのですが、本日掲載された記事が届きました。参加した高校生の方には、是非ここでしか出来ない体験を沢山して帰ってもらいたいなと思います。Mar 21, 2006
銀河学校 初日
銀河学校の生徒達が、昼過ぎ、木曽観測所にやって来ました。 総勢約30人、これほどの人達が一気にやってくると、観測所の雰囲気も、変わります。ガイダンス程度の講義や、ちょっとした交流、夕食をすませ、これからいよいよ、観測と行きたいところですが、残念ながら雪の空。様子を見ますが、晴れてほしいものです。Mar 17, 2006
年度末
こんにちは、nikoです。 そう、銀河学校の時期ですね。今年度は、私の出身校からも参加する学生さんがいるそうで嬉しいです。私も強く理系に進みたい!と思ったのは、銀河学校のような高校生向けのサイエンススクールがきっかけです。今は開催されていませんが、KEKと岡崎の研究所でインターナショナルサイエンススクールが夏期に10日間ほどあり、アジアパシフィックから外国人学生と日本人学生が集められて勉強や実験をしました。当時、レクチャーをして下さった先生に、現在、私が博士課程にまで進学して、KEKに実験に行って遭遇したり、学会でお会いしたりするのはお互いに感慨深いです。銀河学校でも生徒さんもスタッフのみなさんも良い出会いに恵まれることだろうと思います。さて、話は変わって、、、
年度末、卒業や栄転で研究室を後にするメンバーが出てきます。いずれ私も、、、なのですが、送る側は寂しいですね。もちろん4月から新しい学生さんが来るので、別れの後に出会いもありますが。一年はあっと言う間でした。残り数週間でたまっている論文を書き上げてしまいたい!!そして、新たな?気持ちで新年度に臨めるようラストスパートです。
Mar 13, 2006
クリントン元大統領が考える「教育」
どうもこんにちは。fujiwaraです。お久しぶりです。ご機嫌いかがでしょうか。先日、某ニュース番組でおなじみの筑紫哲也さんが書いた「ニュースキャスター」という本を読みました。この中に、とっても大事だと思うことが書いてあったので記しておきます。
「教育にとって一番大切なのは、子どもたちがこの世界には自分のことを大事だと気にかけている者がひとりでも存在しているのだと信じられることだ」
これは、クリントン元大統領と日本の市民が某ニュース番組の中で直接対話したときに、クリントン元大統領が教育について語ったときの言葉なのだそうです。
いま日本では、理科離れだの何だのといろいろ騒がれていますが、クリントン元大統領の視点で日本の「教育」を見直してみると、もっとやるべきことはほかにいろいろありそうな気がしてきました。
さてさて、私fujiwaraのことを大事だと気にかけてくれる人は、いったいどれだけいるのでしょうか?そんなことを考え出したら、眠れなくなってしまいました。
というわけで、こんな時間に書いています。みなさんは…、夜はちゃんと寝てくださいね。
Mar 10, 2006
もうすぐ銀河学校
1998年から毎年行われている銀河学校、今年は3月21日から始まります。高校生が東京大学木曽観測所に集まって、天文学の研究を体験するという行事です(銀河学校については、top page からのlinkをご覧ください)。私は1998年の銀河学校に生徒として参加しました。あれから8年、あっと言うまでした。8年前、銀河学校に参加しなければ、私は木星、イオといった天体観測やそれに基づいた研究をするようにはなっていなかったと思います。今年は、TA(教員のアシスタント)として参加します。TAをするのは4回目になります。3泊、昼夜問わない研究生活をすごすので、疲れ果ててしまいますが、毎年楽しく研究のお手伝いをしています。どんな高校生がやって来るか、大変楽しみにしています。
Mar 08, 2006
奈良の鹿
こんにちは。一昨日は春一番だったそうですが、まだ寒い日もありそうで、気が抜けません。そして花粉の季節です。みなさまは花粉で苦しんだ経験はありますか?私はスギだけじゃなく、イネもあるので苦しむ期間がわりと長いです。これからポケットティッシュが手放せなくなる日々が続きそうです。京都へ1人旅に行ってきました。前回のmaruyamaのblogで、中学や高校の頃とはきっと感じ方が違うはず、と書きましたが、やっぱり違いました!まず一人で行った事が大きかった気もします。自分が居たい分だけ石庭を眺めていたり、寺を見つめたり、庭をゆっくり見て回ったり…。物事をみるときの感じ方って、3〜5年でずいぶん変わるんだな、ということを実感しました。そして鹿に襲われるということも、20歳になって初めて経験しました。笑 京都の他に奈良にも行ったのですが、鹿せんべいを持っていたら、後ろから激突され、怖さのあまり鹿せんべいを手放しました。ああ、こわかった。。次に奈良に行った時は、上手に鹿せんべいをあげられるようになりたいと思います。
Feb 24, 2006
韓国からLee先生、Kimさん訪問
こんにちは。 yamazakiです。現在僕の所属している研究室に 韓国のInha大学から Lee先生とその学生Kimさんがお客様として滞在しています。 目的はμ4PPと呼ばれる世界的にもユニークな実験装置を用いた実験を3週間ほど行うためです。 今回僕を含む研究室のメンバー二人で、 彼らの実験計画の実行、管理や生活面のケアを受け持ちました。
どのような実験を行うかという計画や方針については基本的に韓国からのお客様の指示に従い、 実際の実験の実行は我々が行います。 自分一人で思った通りの実験ができれば簡単な話なのですが、 お客様を招いての実験というものには予想以上に様々な困難がありました。
お互いに持ち寄った実験装置のマッチングがよくなかったり、 持ち合わせている常識が異なったりして困ったということはよくあります。 一番厳しいのは、相手が我々の実験装置に過剰な期待を持っており、 その期待を裏切らないように努力しなければならないことでした。 相当なプレッシャーです。
前に韓国に行って実験をして、結構大変だったという話をしましが、 逆に外国からお客様を招いてその実験を行うというのも同等以上に大変なものでした。
Feb 22, 2006
「あかり」誕生!
こんにちは、nikoです。トリノオリンピック、女子フィギュアスケートが盛りあがってるのと同時刻、鹿児島の内之浦からASTRO-Fが無事に打ち上げられました。日本初の赤外線天文衛星の誕生です。名前は「あかり」になったそうです。おめでとうございます。
昨年の7月のAstro-E「すざく」衛星に続き、旧ISASから連続して二期、打ち上げに成功です。旧NASDAのH2Oの打ち上げ成功も重なり、日本宇宙研究/開発お祭り状態ですね。これから新しい物理がどんどん出て来るのでしょう。誰もまだ見たことがない星の状態を観測できるんですよ。そう思うとドキドキワクワク、研究の醍醐味ですね。
Feb 19, 2006
卒論
またまた遅れてしまってすみません.今週は研究室の人の卒論提出日でした.一人の卒論生に僕のやっていたことを代わりにやってもらっていたので提出日前や発表前日などは準備でてんやわんやでした.
無事協力してもらっていた卒論が終わったのもつかの間,今度は大学の期末試験です.なかなか難しい内容が沢山あるので結構詰まっています.その上,僕の学年は授業担当が変わる年らしく,主要科目の過去問がほとんどないという結構つらい状況.おかげで勉強にはなりますが,毎回ハラハラしています.というわけで,また試験勉強に戻らさせていただきます.次は試験後かな?
Feb 14, 2006
一人旅
こんにちは。maruyamaです。今日はバレンタインデーですね。実はmaruyamaは、12日まで、某チョコレート屋さんでチョコレート販売のバイトをしていました。たくさん購入される方や、幼稚園生くらいの小さなお子様まで様々でした。女性が男性にチョコレートを贈るのは、日本だけの習慣なんですよね。この時期、女の人は出費が多くて大変ですね。無事(?)テストも終わり、春休みがはじまりました。といっても、もう4分の1がすぎてしまいましたが。。実は今度、京都へ1人旅に行ってきます。以前から予定はありましたが、実際宿泊場所を予約したりするのはごく最近。なんとか予約できました。4日間程京都や奈良の寺を観て回ろうと思っています。中学や高校の修学旅行でも、京都・奈良は行きましたが、その頃とはきっと感じ方が違うはず…!と、わくわくしています。東大寺の大仏も観る予定です。学部生のうちに、長期休暇を利用して、できるだけ旅に行きたいと思っていますが、今年の春は1回くらいしか出来なそうです。涙 楽しんできたいと思います。
Feb 13, 2006
年度末の研究
修士論文、博士論文の発表、提出が終わり、私の所属する研究室の多くの学生は、今年度の大仕事を概ね終えた気分になっています。しかし、私は研究室での発表が月末にあり、それに向けて準備をしているため、若干孤独な研究生活を送っています。加えて、学部生の卒論というものには、ここでは提出期限が特に設けられていないため、だらだらと長引いてしまっている状況です。やはり、木星の衛星、イオの火山から噴出される火山性ガスの分布について調べています。火山性ガスには、硫黄、酸素などが多く含まれますが、私が主に研究しているのは、火山性ガスの中では少数派のナトリウムです。少数派ながら望遠鏡を使えば、他のガスよりは明るくて観測しやすいのです。
私の所属する研究室では同様の研究を何人かの先輩が行ってきました。そんな状況でどんな発見ができるか、眼力が問われる研究です。未明の木星を眺め、そこで生じている壮大な現象に想いをはせる日々です。
Feb 04, 2006
感電
こんにちは、yamazakiです。この二週間はずっと実験をしていたのですが、 実験中に感電するアクシデントがありました。
実験に必要な高電圧を発生させる手順を、 正しい順序で行わなかったのが原因です。
何度も使っているなれた実験装置だったのですが、 たまたま実験装置の一部の配置がいつも少し異なっており、 それが手順を誤る1つの要因になりました。
実験はのこり数日ですが気を抜かないでがんばろうと思います。
Jan 31, 2006
脱・以心伝心
こんにちは、nikoです。以前、博士過程でも授業がある話を書きましたが、その中で取り上げた「先攻横断型講義」の最終報告会が先週末にありました。この授業では、各自の研究紹介を一通り終えた後、グループをつくって、そのグループで1つのプロジェクトを掲げ、やり通しなさい、というお達しがありました。私の入ったグループでは、「科学知識をどうすれば一般の人にわかりやすく伝えられるか?」ということをテーマに、その方法論を考え、その効果をアンケートで検証しました。絶対にこの方法しかないというわけではありませんが、考えた方法が有効であるという結果を得、発表(今後のため、という理由で英語です、、、)も無事に終えました。私は、サイエンスステーションに参加もしており、そもそも興味のあったテーマでしたが、チームのメンバーはもとより、報告会で聞きにいらしていた企業の方からたくさんの質問、コメントが出て、興味をもっていらっしゃる方が多いことが分かりました。これから取り組んでいかないといけないテーマのようですね。7班の発表があり、私たちの班は第2位の「アイデア賞」を授賞しました。わーい!!
科学技術をどうすれば分かりやすく一般の人に伝えられるか、、、東大本郷キャンパスでは、シンポジウムが開かれましたし、駒場キャンパスでも科学技術インタープリター養成講座が開催されており、少しずつ動きはじめている分野ではあるようです。ですが、高校への出前授業もそうですし、一般の方への講演会などは、研究者のやる気にまかされており、研究との両立を考えると大きな負担になっている場合もあります。まだまだ個人のやる気、努力に依るところが大きく、そのために、「ちょっと興味があるけど、、、無理かなぁ。どうすればいいのかなぁ。」と躊躇してしまった研究者も多いと思います。「どこまで(順備など)研究者が負担しないといけないのか?」なかなかジレンマも多いです。さらに、どう扱ってよい分野なのか手ごわいです。ですが、今後を考えると、やはりここで誰かが頑張って、研究者が外へとアピールすることが普通となるように、ブレークスルーをつくらないといけないでしょうね。そして、SSはその頑張っている一集団だと思います。
追伸
報告会での資料があるので、欲しい方は連絡下さい。
1つの方法論ですが、こういう風にも考えるのか、というヒントになりますよ。
Jan 28, 2006
寒い
最近はとても寒いですね。寒いおかげで大学の池に5cmくらいの厚みの氷が張っていました。ためしに乗ってみようと思ってトライしてみると、割れずに乗れまるんですね。 でも、調子に乗って氷の上で飛び跳ねていたら氷が割れて池の中に落ちました・・・さてさて、最近は研究で天体の高精度な測光をやっています。最近流行の系外惑星などと同様で0.1%程度の精度が要求されます。今までなんとなくでやってきた生データからごみを取って使えるデータにする操作や、絶対的な明るさに変換するための比などを計算する際にいちいち一つ一つに注意が必要です。(それらの精度が簡単に1%以上の誤差を乗せてしまう。)正月にSuprimeCamの画像の制約で培った技やいろんな試行錯誤の上、ようやく有意な差が検出できそうな目星がついてきました。
実はCCDの読み取りの順番が飛び飛びだったりとかそういう細かいことも勉強しつつ、解析するのはものすごく苦労しますが、答えの分からない問題を解いている快感がたまらないわけです笑 早く結果が出るように、でも捏造することもないように(!)がんばろうと思います。
それでは、また。
Jan 23, 2006
実験発表会
こんにちは。maruyamaです。21日は東京では大雪でした。もうすぐテストだというのに、久しぶりに雪だるまをつくってみました(片手にのるくらいの大きさなんですけどね)。素手で作ったのが間違いだとすぐに気づきましたが、手が真っ赤になってしまいました。。それにしても雪だるま作りは楽しかったです。本当は雪合戦をしたかったけど、なんだかみんな忙しそうだったので、結局出来ず。学生のうちにやりたいものです。笑先日、3年生の実験発表会が大学で行なわれました。今2年生がやっているのは実験テキストがあって、それにそってやるというものですが、先輩たち3年生の実験は、自分たちでテーマを決めて行なうという実験でした。それが発表を聞いていてとても面白そうで、実験系か理論系かで、また迷ってきました。もうそろそろちゃんと考えなくては。。
さてさて、先にも書いたように、もうすぐ後期テストが始まります。それが終われば春休みです。2ヶ月程あるので、満喫したいとおもいます。
Jan 22, 2006
卒業研究が一段落し…
yonedaが所属する東北大学の地球物理学教室は、卒業研究として、10月と1月に教官の前で発表を行います。学生によっては、論文を熟読して発表したり、始めたばかりの研究についてまとめたりします。私は、木星の衛星、イオの火山活動によって火山ガスが木星の周りに分布している様子が、毎日変化することについて、研究し発表しました。一定の成果があったため、それなりの内容を発表できたとは思いますが、できれば、コンピュータ・シミュレーション(コンピュータで現象を再現し、解釈に役立てる)までこなせなかったのが残念。来月の課題です。
とは言っても、卒業するための課題を終えた我々学生は、ちょっと浮かれ気分。研究以外のことする貴重な機会です。来週、1/27はモーツァルトの250歳の誕生日、友人とちょっとした音楽会を企画したりしています。
そろそろ修士課程を卒業する先輩方の、修士論文を完成させるためのお手伝いもせねばなりません。ちょっと一息といったところでしょうか。
Jan 15, 2006
NTT物性科学基礎研究所
明けましておめでとうございます。yamazakiです。去年の話しになりますが、厚木にあるNTT物性研究所というところで1日だけの共同実験をしてきました。きっかけは11月の国際会議でした。自分と同じ物質を異なる実験装置で研究している発表が目に止まって、質問、相談をしているうちに1日見学を兼ねて共同実験してもらえるという話になりました。自分の中では最近のちょっとうれしい出来事でした。
メーカー企業などではよく基礎研究所と冠して製品と必ずしも直結しない基本的な研究をする部門を設けているところがあります。このような企業の研究所に入るのは初めてで、大学とは明らかに異なる守衛や受付の方の対応にはじめ非常に緊張しましたが、実験室に入ってみると結構大学に近いラフな感じで少し安心しました。やはり大学より設備が充実していて、安全管理等が徹底しているという印象を受けました。
話を聞くと大学と違い、研究が景気やトレンドに大きく左右されるとのことでした。特に研究費はバブル期の10分の1ぐらいになってしまったというので驚きです。
Jan 10, 2006
祝10000人
こんにちは、nikoです。昨日に引き続き、です。
昨日の自分の日記を確認しておこうとSSのHPを訪れたところ、何となーくアクセスカウンターに目が、、、「10000」という数字が。ん?これ壊れてるんじゃないの!?と猜疑心いっぱい。HPの管理者にまで問い合わせる始末。そして、確認して頂いたところ、本当に10000人目、きり番を踏んだようです。全く狙ってなかったので、感動が大きいです。
一般の方でなく、SSの身内であったのが申し訳ない気もしますが、、、まぁ、いいやぁ。昨年、おみくじで凶を引いてしまった私ですが、今年は幸先がよろしいようで。ふふふ。
Jan 09, 2006
寒い!!
明けましておめでとうございます。nikoです。今年もよろしくお願いします。
昨年度は修士論文をがしがし書いて、お正月なんてなかったのですが、今年は十分にお正月を満喫しました。本当、のんびりし過ぎだなぁと苦笑してしまうくらいでした。時間があるから論文でも読もう!と思ったりしましたが、思っただけでした、、、日ごろの研究もしかりですが、自分で自分を律しないといくらでもだらけてしまいます、、、提出するような宿題もないですからね。
ところで、ところで、今さら湯湯婆(ゆたんぽ)に感動です。私も子どものころに使ってた(母親談)とは聞きましたが、かなーり古いイメージがあり、「昔のもの」と思っていました。ですが、湯湯婆にまさる暖房器具はないのではないでしょうか。街中では御洒落なケースに入った湯湯婆も売られていますし。
実家でその偉力を再確認し、東京の下宿でも活用しています。本当にぬくい!!(あったかい!!)オススメです。
Jan 05, 2006
すばる実習
2日遅れてしまいました,すみません. 昨年春,国立天文台が主催するすばる観測実習に参加しました.毎年続けて行われている行事なのですが,僕らの代から実際に望遠鏡を使って観測できるという企画になったおかげで観測が出来た訳です.観測は主焦点カメラのSuprimeCamを使って,近傍銀河の撮影を行いました.普段から大学の望遠鏡使って小さなCCDカメラを使って観測をしているので,制約するのも特に難しくないだろうと思っていたのですが,大間違い.SuprimeCamは80Mpixel(普通の携帯は1~3Mpixel,デジカメでも9Mpixel程度)もあるのでデータがとにかくでかい.一つのファイルが370Mbyteくらいになります.
当然普通のパソコンではPhotoshopとかで開くことが出来ず,Photoshopを持っているともだちの家に行っていじろうとしたのに結局無理.仕方がないのでコマンドラインでirafという天文データ解析ソフトを使って色付けしたりしました.(これはメモリが少ないマシンでも走るように出来ている.)
さんざんの苦労の結果,ようやく完成したのがこれ.結構きれいに出来ました.
Jan 02, 2006
年越し&年明け
あけましておめでとうございます。みなさんもうお参りには行きましたか?maruyamaはまだ行ってません。。なので、時間が空いたら行ってこようかと思っております。ところで、みなさんはどんなふうに年越しを迎えましたか?おうちでまったり、バイト…いろいろあったかと思いますが、maruyamaは29日から1日の朝6時までカウントダウンライブがあったため、幕張まで行ってきました。19年間自宅で過ごしていたmaruyamaにとって、これはわりとびっくりな事なのです。笑 それにしても、とっても楽しい年越しでした。大晦日には年越しそばも食べ、好きなライブをみての年越しは最高でした。
本日は1月2日な訳ですが、今年はどんな年になるのか楽しみです。どんな年にしようかとふと考えたりもします。…その前に、たまっている課題やらレポートやらを片付けなければ行けないのですが。。なんとか時間を作らなければ。まずはそれから頑張りたいと思います。;